2005/07/16に、第二回芳医会が岡山で開かれました。芳医会とは、私の母校である岡山芳泉高校を卒業した医師の会です。専門分野を超えての情報交換と同窓生の親睦を目的としています。今回は、第一期の卒業生である私に講演のお鉢が回ってきて、「陥凹型早期大腸癌」について約90分、講演しました。要旨は、「陥凹型早期大腸癌は、発見しづらく転移の早い癌で、臨床的に重要である」ということでした。質問も多く、結構盛り上がりました。専門分野外の先生方にも、わかりやすかったと結構好評で、ほっとしました。


 その二次会では、「冠動脈ステントは何本入れるのかという話(
9本ぐらいまで入れることあり)から、死体のペースメーカーを取り出しの話(火葬場の温度が高い電気炉だと燃えてしまうので取り出さなくて良いが、低い石油炉だと燃えないので取り出さないといけない)になり、さらに火葬場の温度から、焼いた骨のDNA鑑定は可能か」といったように多彩な話題が、飛び出しました。専門外の疑問をそれぞれの専門家にいろいろと尋ねて、大変面白い会でした。ちなみに、現場の法医いわく、「私の教室では焼いた骨のDNA鑑定はできないと考えています。」とのことでした。北朝鮮から提出された骨が、その人でないと判定された科学的プロセスを、帝京大学法医学教室に公表してもらいたいものです。大学同級の野上誠先生(助教授)よろしくお願いします。