たぶち まさふみ オフィシャルブログ

日本消化器内視鏡学会指導医 元東大医学部講師による、医療・政治ブログ

放射性物質

あと10週間、梅雨の始まる前に、放射性物質の封じ込めを! 

 政府は、原子炉2号機の原子炉の破損と燃料棒の破損、核燃料の融解と放射能物質の漏れをやっと認めた。原子炉に爆発があったのは3月12日から15日ごろであったから、それ以来、放射性物質の漏れが続いている。垂れ流しを封じ込める方策も模索中で、政府・東電は放射線の漏れに対する対策を、アメリカやフランスの専門家にも打診しているらしい。今のところ、放射能の垂れ流しは、いつ終わるともしれないという。事態は深刻だ。

 

 放射性物質の被害は、汚染の程度の比例し、汚染の程度は風向きと天候と垂れ流しの期間に比例する。つまり、健康被害は風向きと天候と垂れ流し期間に比例することになる。関東平野の汚染が進行するのは、北東の風が吹いてしかも、雨が降るときだ。

 

 この1週間、東京の放射能レベルは下がり続けている。それは、北東の風が吹かなかったからだ。

 

 しかし、あと10週間経つと関東平野は梅雨に入る。梅雨になると低気圧が関東平野の南を通過して、その時、北東の風が吹き、雨が降る。つまり、東京にとっての最悪の風向きと天候になるのである。したがって、梅雨が始める前に放射性物質を封じ込めなければならない。

 

 福島原子力発電所の原子炉からの放射性物質の漏れに対して、政府はいろいろと対策を考えているようだ。官房長官は、汚染された廃液はタンカーに載せるとか、原子炉の上にテントを張るとか、放射能を帯びた瓦礫の表面を樹脂で固めるとかいっていた。「原子炉から立ち上る煙を巨大ダクトで吸い取って、数千個の空気清浄機にかける」のも手っ取り早い有効な方法だと思う。

 

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放射性物質の被ばくによる健康被害は、発癌。一般的な癌の増加も理論的には否定できない

 放射性物質による医学上の健康被害は発がんである。汚染された食物や飲み物からの内部被ばくが一番の発癌リスクである。まず、第一に放射性ヨードによる甲状腺癌の発生が心配である。被ばくを受けて、1年から数年で甲状腺癌は発生してくる。定期的なエコー検査が必要だ。次に、その他の核種としては、やはり、プルトニウムによる肺癌が心配である。各地のプルトニウムの汚染の状況を正確に測定して、放射性ヨードのように情報公開してほしいところだ。

 

 その他の癌の発生も増加する可能性は理論上、十分あり得る。もともと、2人に1人は癌になる時代なので、増加したかどうか、確かめるには疫学的な調査を待たなければならない。5-10年して、この事故以来、癌発生が若年シフトしたとか、癌の罹患率が上昇したという形で立証されるだろう。癌検診の重要性は一層増したように思う。

 

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福島原子力発電所からの放射性物質の流失が続く。放射性物質は原子炉本体から流出していると認識。一刻も早い放射性物質の封じ込めを! 

 3月12日、3月15日の連続爆発以来、福島原子力発電所からの放射能の流出が止まらない。東電はプランAにそって、冷却による核反応の停止を目指して、水を原子炉に注入し続けている。しかし、うまくいっておらず、放射性物質は大気と海水に放出され続けている。風向きにより東京地区にも放射性物質がやってくる。今のところ直ちに、体に被害が出るレベルではないが、1年も垂れ流しが続けば、健康被害がでる。


 今日、原子炉のわきのタービンの入っている建物の底にたまっている水から、極めて高濃度の放射性物質が発見されたとの発表があった。発見された核種から、原子炉の中では核燃料棒が壊れて、核反応が続いているのは間違いないようだ。その筋のとある患者さんがいうには、「1号機の燃料棒に制御棒がうまくはまっていなくて制御されていない。また、3号機の中にはプルトニウムがあって、プルトニウムも漏れているらしい。」真偽のほどは不明だが、プルトニウムは半減期が極めて長く、1グラムで肺癌患者50万人という、噂もある。


 原子炉が壊れてはいないものの、垂れ流しが続けば、チェルノブイリ以上の被害が予想される。放射能の垂れ流しは早急に解決しなければならない。テレビで見ると、東電の人たちはかなり疲れていて、ちょっと荷が重すぎるようだ。全日本チームを作って、早急に有効な解決策、プランBを示して、一刻も早く解決してほしいものだ。


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