蔓延するウィルス病の対策は大切である。最近の検査ラボ関係者の話では、現在、東京では、HIV感染者がかなり増えてきているとのこと。先進国の中で、HIV感染者が増えているのは唯一、日本だけ。すると、日本は後進国というわけ? HIVもAIDSが発症してからでは、薬の効果が低くくなり、コストもかかる。HCVと同様である。現行のHIV対策では、感染者が見つかりにくく、見つかっても、感染者本人が逃げ回れば治療できない。だから、ますます、広がる。AIDSが発症するまで、HIV感染者は、一見正常者と同じなのだ。ウィルス感染者は、社会的観点からも、そして、本人の健康のためにも、強制的に治療すべきだ。


 恐ろしい話だが、現行の輸血体制では、輸血血液の中に、HIVの混入のリスクがある。抗体だけで調べている場合、抗体が産生される初感染後3ヶ月前は、HIVがいても、引っかかってこない。正確に行うには、やはり、費用がかかっても、PCRで遺伝子を増幅して、一検体ごと調べるしかあるまい(この辺の事情はHCVもHBVも同じ)。そして、見つかったら、供血者にフィードバックして、一人ずつ治療していくことが大切だろう。目先は赤字になっても、HIV、HCV、HBVの蔓延が抑えられれば、結局は、国民の健康も守られた上に、将来の出費も少なくて済む。

 

 そして、厚生労働省血液課長の責任も問われない。

 

 しかし、そのためには、予算を付けてくれる政治家・政党が必要。こんどの選挙で、これを理解してくれ政党や理性ある政治家が選ばれればよいが、そうでなければ、あなたも「ほうかむり」を決め込むしかないでしょうね。

 

 HBVではワクチン接種の奨励も重要です。

 

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