たぶち まさふみ オフィシャルブログ

日本消化器内視鏡学会指導医 元東大医学部講師による、医療・政治ブログ

小保方

わくわくしたのになんだか残念。「STAP細胞はありません」

  下記のごとく、各社マスコミが一斉に報じている内容は、理研の小保方さんの論文の中のSTAP細胞はES細胞だったということである。報道の内容から判断すると、理研の小保方さんの「玉」は詰み上がったようだ。遺伝子を解析しているので、おそらく、どの系統のどのマウスの細胞かも同定できているのであろう。

  ただ、ちょっと不思議なのは、STAP細胞の遺伝子データを公表した過程だ。もし、ねつ造を意図していたのなら、遺伝子データも捏造したはずである。どのような手順で誰が遺伝子データを公表したのか知りたいところだ。もう少し、詳しく報道してほしい。

  さて、一連の騒動から想像されるのは、「STAP細胞はありません」ということだ。小保方さんや理研が、自分たちの名誉と地位をかけて、これだけ、追い求めても、見つからないであるから、多分、ないのであろう。

 わくわくしたのに、なんだか残念である。

  胃潰瘍の治癒過程では、骨髄由来の幹細胞が治癒に動員されることが知られている。細胞が酸や機械的なストレスうけると、その細胞自身が脱分化して幹細胞になるのではなく、何か幹細胞に関連した因子、(たとえば、眠っている幹細胞を活性化させる因子や流血中の幹細胞を呼び寄せる因子)を出すのだろう。


STAP、ES細胞が混入か 染色体異常、研究員が指摘

朝日新聞デジタル 6月12日(木)21時4分配信

 理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーらがつくったとしているSTAP細胞について、理研統合生命医科学研究センター(横浜市)の遠藤高帆・上級研究員らが、別の万能細胞(ES細胞)だった疑いを指摘していることがわかった。理研改革委員会は会見で、STAP細胞はES細胞の可能性があるとの見方を示した。

 改革委の提言書には、遠藤氏らから聞き取った内容を記載。それによると、遠藤氏らがSTAP細胞として公表されている遺伝子データを解析したところ、8番目の染色体が3本ある「トリソミー」という異常があった。

   STAP細胞論文では、生後1週間のマウスからSTAP細胞をつくったとしているが、この異常があると通常生まれることができない。ES細胞を培養したときに、この異常が生じることが知られているという。

 また、STAP細胞からつくったとされる細胞も、同様の解析で、ES細胞などを混ぜたものの可能性が高いという。

 委員の塩見美喜子・東京大教授は「この結果は信憑(しんぴょう)性が高い。STAP細胞は、マウスからとってつくったのではなく、どこからか(ES細胞を)持ってきたのではないか」と述べた。

 東京大の菅野純夫教授(ゲノム制御医科学)は「意図的な混入の可能性が高いのではないか」と話している。

朝日新聞社

STAP論文で今度は「ES細胞の可能性」 ますます窮地に追い込まれる小保方氏

J-CASTニュース 6月12日(木)18時34分配信
理化学研究所の小保方晴子氏が論文で「STAP細胞」と発表したものは、そもそも違う細胞だったのではないか――。理研の研究員による解析から、このような疑義が浮かび上がってきたという。
   事実だとすれば、「STAP細胞はあります」と断言していた主張が根底から崩れ、小保方氏は絶体絶命となるだろう。

■「生きたマウス」には見られない染色体異常

 STAP細胞についてインターネット上に公開されている遺伝子データを解析したのは、理研上級研究員の遠藤高帆氏らのグループと東京大学の研究グループだ。2014年6月11日付の「日経サイエンス」電子版号外ほか複数の報道によると、データ解析により、ほぼすべての細胞に8番染色体が通常より1本多く3本ある「トリソミー」という異常があることが判明したという。

 問題は、8番染色体がトリソミーのマウスは胎児のうちに死亡し、生まれることがない点だ。小保方氏は論文で、生後1週間のマウスから取り出した細胞を酸性の溶液につけてSTAP細胞を作製したとしている。こうなると、分析結果と論文の内容は矛盾することとなる。

 気になるのは、「STAP細胞」とされたものの正体だ。可能性が高いのが、ES細胞(胚性幹細胞)だという。「8番トリソミー」は、実験に使うために培養されているES細胞の2~3割に見られる、「よくある事象」(日経サイエンスの記事)だそうだ。

 小保方氏は4月9日の会見で、報道陣から「STAP細胞はES細胞ではないかとの指摘もあるが」と問われ、研究期間中に実験室でES細胞は培養していなかったと否定した。だが今回の解析からは、小保方氏が示した作製法に沿うと、実験に使ったはずの「生きたマウス」には見られない染色体異常が起きていたことになる。どうやって細胞をつくったのか、謎が深まる。

 STAP細胞の遺伝子については、共同研究者の若山照彦・山梨大教授が3月の時点で疑問を提示していた。若山氏は小保方氏に、「129系統」というマウスを使ったSTAP細胞作製を依頼したが、その後渡された2種類の細胞を分析したところ、実際は「B6」「F1」という別の種類のマウス由来だったという。6月3日付の毎日新聞は、「これらの系統はES細胞の作製によく使われるため、ES細胞が混入した可能性が指摘されていた」と説明している。小保方氏は4月の会見の席上でこの点を問われたが、「若山先生と直接話していない」として回答を避けた。

STAP細胞事件、焦点は小保方さんの悪意の有無

 4月1日、理研の調査委員会が小保方さんの論文の画像は悪意ある不正(ねつ造)を認定。小保方さんは3月21日にネイチャーに修正論文を投稿したと反論。焦点は小保方さんに悪意があったかなかったかに移ってきた。
 小保方さんは、画像の間違いについて、悪意のない「うっかりミス」と主張している。そして、画像を直して、修正論文を投稿したといっている。その修正論文、ぜひ見てみたい。ところで、STAP細胞が幹細胞であることを証明した細胞が、遺伝子検査で、違ったマウスの細胞であったとの指摘に対して、小保方さんはどう反論するのか。まだ声が聞こえてこないが・・・・。事件は公開裁判の様相であり、この機をのがさず、小保方さんにはしっかりと反論してもらいたい。
 小保方さんが黒でないことを期待しているが、小保方さんに「詰めろ」がかかった。仮に外野が、小保方さんを黒と認定しても、彼女をすぐに理研から追い出したり、社会的制裁を科すのには反対だ。科学の進歩は失敗と成功、試行錯誤の歴史なので、彼女には、もうすこし、猶予を与えて、1-2年しっかりと研究を続けてもらったほうがいいと思う。
 STAP幹細胞が本当に存在するなら、一発大逆転ですから・・・・・。
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劣勢 小保方さん、理研のSTAP幹細胞

 ちょっと前に、このブログでも取り上げたSTAP幹細胞に暗雲が立ち込めている。
ネイチャーにのった小保方さんの論文の通りにしても、STAP幹細胞ができないのだ。
(驚き!)STAPにSTOPがかかった。(冗談を言っている場合か!)

 今日、別件であった同級の北山先生の考えでは、
体内の各所に残っている幹細胞を見ていただけでは
ないかとのこと。でも、NHKの番組で、OCT4が誘導されてくる、細胞培養の
ビデオを見せられると、ストレスで、細胞が幹細胞化しているようにも見える。
本当に、STAP幹細胞現象があるのかどうか、現段階では判然としない。

 ただ、論文の通りにしても同じことが起こらないというのは、ネイチャーもコケにされたものだ。
ボードはカンカンだろう。

 なぜ、こんなことになったのか?

 一つは、理研は一定期間内に実験成果が出ないと、すぐに首切られてしまう組織。
実績のない若い研究者は、いつ首切られるかわからない、恐怖と同居しているらしい。
また、一つは、野心ある科学研究者はオリジナリティを重んじるため、真実の可能性がある
「画期的な概念」を思いついた時は、ちょっと無理して急いで論文にまとめたがる。
こんな背景から、裏を取らずに暴走してしまったのではないかと推測する。

 しかし、論文に書いたことは、特許とならないので、この技術で、会社を興して儲けようと
考えているのなら、キーとなる内容を知っている研究者(共著者の誰か)は、
そのキーとなることを隠すため、今は耐えているのかもしれない。
 
 3-4年もすれば、STAP幹細胞現象の真実が浮き出てくることだろう。

 

 
 

 
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