本日は敬老の日です。常日頃、医師としてご老人の健康管理に努力しているので、私にとっては毎日が敬老の日みたいなものですが、休みをいただいたので一言申し述べたいと思います。「国際的には長寿を実現している日本です。しかし、個別にみると若くして癌で死んだり、身体が不自由になるようなかわいそうな方々も多数いらっしゃいます。医学はこの30年かなり向上しました。癌予防のテクニックも向上しています。あとは、政治が動けば癌の発生数は半減するでしょう。今年、癌になる人は86万人、癌でお亡くなりになる方は36万人と予想されています。癌の治療には毎年10数兆円の費用がかかっています。若い人には比較的縁遠くても、老人にとっては癌は身近な問題です。増大する社会保障費については宮崎謙介先生のおっしゃる通りです。ですから、政治が動いて、医学の成果を社会に還元して癌を減らすことは、国民の福祉の向上には勿論、社会保障費減額のためにも大切ではないでしょうか!」