昨年の11月末に、他院でHIFUを行い、遅発性の尿道直腸漏になった患者さんについて、同僚の鈴木誠先生から相談された。「人工肛門にして外科的に縫合を勧めているのだが、人工肛門はどうしても嫌だといっている。どうしたらいいだろう?」「1996年から何例も大腸壁を内視鏡で縫合している。一度みせてくれないか、縫合できるかどうか検討してよう。」ということで、患者さんがやってきた。左図のごとく、すぽんと孔が開いていた。
いつものとおり、内視鏡で縫い合わせて(成功する縫い方にはこつがある)、便が尿道口から出るのは治った。右図は、縫ってから、23日目の画像である。その後、今日まで78日経過したが、経過良好である。
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