たぶち まさふみ オフィシャルブログ

日本消化器内視鏡学会指導医 元東大医学部講師による、医療・政治ブログ

出演

テレ朝、報道ステーションに録画出演。美智子皇后様、軽いめまいと軽い下血との宮内庁報道に解説を求められる。

  水曜日は、クリニックの定休日で、のんびりと書類の片づけをしていたところ、夕方、突然、テレ朝から、電話がかかってきた。「美智子皇后陛下におかれては、軽いめまいと軽い下血があって、すこし休養が必要かもしれない云々。」というコメントが、宮内庁から発表されたという。


 それに対して、一般的な解説をして欲しいとのこと。あくまでも一般論ならと、受諾。電話があってから3時間後、夜7時に、撮影隊がやってきた。「下血により、貧血になり、めまいが来ているようであれば、心配」「昨年3月にも、下血があったが、今回との関係はなにかあるでしょうか?」「冷えると悪くなる病気もあります。」などとコメント。


 70歳を過ぎてもなお、分刻みのお仕事とは、並の人間にはできない芸当である。おからだを大切にと祈るばかりだ。

 

クリニックの案内・地図(ポリープ切除付)無痛内視鏡消化管ドック田淵正文院長の履歴

田渕正文院長の業績消化器疾患について超音波による前立腺がん治療:HIFU | E-mail |

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テレビ朝日出演、「皇太子殿下、十二指腸亜有茎性腺腫で内視鏡手術へ」という宮内庁発表の解説を行う

 今日は、テレビ朝日のお昼の番組ワイドスクランブルに出演して、宮内庁発表を解説してきた。ポイントは亜有茎性とはなにか?腺腫とは何か?病気の原因は?症状は?取り方は?入院日数が1週間と長いのはなぜか?などなどであった。番組の出演メンバーは、大和田獏さんと大下容子アナウンサーが司会者で、山本晋也監督と川村晃司さんがコメンテイター、レポーターは荒木茂彦さんという構成であった。



 午前11時ごろ、テレ朝に担当ディレクターの渡邊崇さんの案内で入棟。ロビーから続く広い廊下に、大売出しのビラのように、朱書きされた、番組名と視聴率のビラが何十枚も張ってある。視聴率競争って、すごいんだ、なんだか予備校みたいと思いながら、控え室へ入る。控え室は8畳程度の広さで、一部が4畳半の青畳となっている。洗面台と鏡があり、オートロックの分厚いドアであった。そこでディレクターと打ち合わせをしてから、化粧コーナーへ。どこかテレビで見たような人たち、アナウンサーや俳優の人たちがいる。隣にいた、テレビでよく見る美人のアナウンサーさんと「おはようございます」と挨拶を交わして、ここは、テレビ局なんだと妙に納得してしまった。


 本番は、生出演。始まる前は、少し緊張して、動悸を感じた。皇室のビデオが流れている間に席につき、off-airの間、山本晋也監督から「ポリープと腺腫はどう違うのか?」とか「内視鏡の名人という基準は何か?」「先生は自分の検査はどうしているの?」とか、あれやこれやと質問攻めにあって、すっかりいつものお医者さん気分になって、ちょっとリラックス。本番では、皆さんの誘導にしたがって、打ち合わせの順ですらすらと話が進んだ。パネルを示しながら、「亜有茎性とは半球状の形です。腺腫は良性ですが、突然、悪性化してしまう可能性があるので切除の必要があります。十二指腸腺腫の原因は年齢と遺伝などです。十二指腸ポリープに症状は特にありません。入院日数が長いところから見ると皇太子殿下の十二指腸腺腫は大きいのでしょう。」と。さらに、山本監督はわざとボケをいい、パネルの説明を求めて、取り方を示すタイミングを与えてくれた。ボールペンで、ここを切るのだと、粘膜下層を指し示した。川村さんから、「切った後は再発がないのか?」と打ち合わせにない質問が飛んだ。一瞬戸惑ったが、「時々あります。」と答えた。東大のあのメンバーなら、切り残し て局所遺残ということはなかろうが、腺腫は多発しやすいので、別の腺腫が新たに発生して、再発ということが十分ありうるのである。



 それにしても、山本晋也監督の巧みな話術と頭の切れには、すっかり感心してしまった。

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