患者にとって、一番高い診療は治らない診療です。治らなくても費用は発生します。自由診療を賢く受けるには、治せる施設を選ぶ必要があります(これは自由診療に限ったことではありませんが・・・)。


   ところで、あまり知られていない制度ですが、自由診療にかかった費用でも、保険組合に相談すると、一部カバーされることがあります。たいてい、どこの組合にも所定の申請用紙があります。よくご存知の方は、診療後に所定の用紙を持っていらっしゃって、診療明細を依頼されます。


   また、任意保険(民間の保険、アフラックとか、ソニー生命とか、明治生命とか、日本生命とか・・・)に加入していると、内視鏡でポリープを切除した場合、契約内容によりさまざまですが、手術となり、一回につき5万円程度の保険金あります。ちなみに、本日、大腸内視鏡検査をお受けになったかたは、腫瘍性の大腸ポリープがあり、内視鏡下に切除しました。血液検査や病理検査や投薬を含めて7万円ほどの請求でしたが、「アフラックに加入していたので、手術特約で5万円ほどの保険金が下りるので助かります。」とコメントしていました。彼は、がん特約も契約しており、病理結果が癌であれば、20万円追加、さらに癌が浸潤していれば100万円の保険金が下りるそうです。こうなると、小さな癌や腫瘍をきちんと診断できる医師を選ばないと、身体的のみならず、経済的にもほんとうに損をするということです。