生の海産物、しめ鯖、いかさし、マグロの刺身などを食べた後、数時間後から急に腹痛があるときは、アニサキス症を疑うのが定石。アニサキスは細長い1-4cm長の虫であり、魚など海の生き物の筋肉内に寄生する。主に胃壁に食いつくのであるが、壁の薄い小腸に食いつくと腸壁を破り、腹膜炎を起こすこともあり、その際はときに命に危険が及ぶこともある。今は亡き、名優 、森繁久弥さんもかつてアニサキスに襲われて、小腸を食い破られそうになり大変だったそうだ。


 先日の深夜、カプセル小腸内視鏡のデータを整理していると、近所の人から電話がかかってきた。しめ鯖を食べた後、数時間後から、腹痛が発生し続いているという。、胃腸を洗浄して、内視鏡を行ったところ、やっぱりアニサキスがいました。内視鏡で取り出し、その後、腹痛から回復。アニサキス症は来始めると続きやすい。土曜日の深夜まで、がんばってくれたスタッフに感謝。

 

 

画面をクリックするとビデオになります。

アニサキスが粘膜内に潜り込もうとしている動作が観察できます。

 

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