2007年1月7日放映のあるある大辞典「納豆ダイエット」がねつ造であったことが発覚した。本日の毎日新聞の朝刊を見ると、

「関西テレビ(大阪市北区)は20日、今月7日にフジテレビ系で全国放送したテレビ番組「発掘!あるある大事典2」で、事実とは異なる内容が含まれていたと発表した。「納豆を食べるとダイエットができる」との内容だったが、研究者のコメントや被験者の検査データをねつ造していた。同テレビは社内に調査委員会を設け、原因の究明を行うとともに過去の放送分についても検証を行い、番組を継続するかどうかを含めて検討する。また、21日に放送予定だった同番組は、テーマは納豆ではないが、別の番組に差し替え、冒頭で一連の経緯を説明する。」

とある。

 昨年2月、あるある大辞典の番組制作に協力を依頼されたときに、発表するにしては、症例数が少なすぎることを指摘していた。いい加減な取り組みの姿勢に、不快感を覚えたものである。クロロフィル投与で毒素が追い出されるという番組のテーマであった。私へのミッションは小腸組織の採取であった。小腸の内視鏡を行ってみると、クロロフィル投与した人の小腸のほうが、投与していない人の小腸よりも荒れていたのである。症例数がどちらも1例ずつで、実験の名に値しないものであったが、番組では、さも命題が証明されたかのように述べられていた。誇張し過ぎである。

 いま、マスコミに放映されている、健康補助食品の効果も、その多くは眉唾である。きっちりと科学的に実証されていないにもかかわらず、商品を売ろうとして、お題目を垂れ流す姿勢は、社会に大きな害悪をもたらす。黒酢やLG21の広告も怪しい。