今年の欧州消化器病学会は、ロンドンの新しいウォーターフロント、エクセルロンドンで開催された。日本の学界にはない、前日のレセプションパーティーにヘンリー8世(たぶん ?偽物)が現れて、大いに盛り上がった。学会には世界各地から4万人もの参加者があった。以前に比べて、中東諸国からの参加者の増加が感じられた。


 エクセルロンドンは大きな学会場で、わかりやすい作りでよかったが、ロンドンシティ空港のすぐそばで、飛行機が真上を通過し、時折、学会の部屋の中まで騒音が木霊して、うるさく、とても、気になった。



 今回は「陥凹型早期大腸癌は、ほかの形の癌よりもより早く浸潤する」「The Depressed Colorectal Cancer invades more rapidly than other type」をポスター発表した。WEBプログラム上では★★★★の評価をもらった。


  発表要旨は1994年の厚生省の班会議での発表と同じであるが、症例数はずっと増えた。症例数が増えても結論はかわらなかった。やはり、陥凹型大腸癌は見落とせない癌なのである。

 

 ロンドンの街は渋滞していて、オリンピック前景気に沸いているように見える。


 学会でも新しいmiRNAやsiRNAによる新薬、新検査法など、新薬、新治療法など、次の時代を感じさせる発表が種種、見受けられた。