2007年10月29日からUEGW in Parisに参加。ヨーロッパはIBD先進国なので、初日はIBDを中心に講演を聴いた。日本では、インフリキシマブしか、認められていないが、こちらではそれに加えて、CZP(セルトリズマブ・ペゴル)やADA(アダリブマブ)が使用できる。


 そのクローン病に対する臨床試験の結果を聞いていたが、トップダウン「はじめに強い薬すなわち坑TNF-α製剤を使い、次に、アザチオプリンを使う」方法のほうが、ボトムアップ「はじめに弱い薬を使い、効果がなければ、強い薬を使う」方法よりも、2年後の緩解率が大幅に高かった。

日本では、クローン病に対して、ボトムアップしか、保険診療では認められていない。この結果を踏まえて、坑TNF-α抗体の使い方を検討する必要があろう。