今年は主に内視鏡関連の発表を見ました。ルーメンオポージングステントを使った発表が今年の大きな流れでした。ルーメンオポージングステントを使って十二指腸から胆嚢に内視鏡を入れて胆石を取ったり、胃から肝臓に内視鏡を入れて肝内胆管に発生した癌を治療したり、世界中のドクターがこのルーメンオポージングステントを使って、新しい試みを行っていました。ここ数年は、このルーメンオポージングステントの発表が続くと思われます。
   ちなみに. このルーメンオポージングステント日本では今年5月にボストンサイエンティック社から発売されているそうです。今後、日本でもこのような臨床的な試みが広く行われ、内視鏡の活躍の場面がますます広がることと考えられます。
   私が初めてアメリカDDWに来たのは1999年のことでした。1999年、私は「破れた腸管をクリップで縫う技術」を世界で初めて発表しました。当時のアメリカの内視鏡レベルは低くて、何も学ぶ事はありませんでした。 2014年ぐらいまでは、拡大内視鏡やESDなどを開発して、消化器内視鏡の分野では、日本が、世界のトップでした。
    しかし、このルーメンオポージングステントはアメリカが開発したもので、今やアメリカが内視鏡分野でも流れを作ってるといっても過言ではありません。
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  これがルーメンオポージングステントです