たぶち まさふみ オフィシャルブログ

日本消化器内視鏡学会指導医 元東大医学部講師による、医療・政治ブログ

2017年09月

トランプ大統領国連演説 開戦前夜の雰囲気

   昨日のトランプ大統領が国連演説で 「北朝鮮はアメリカ男性を逮捕監禁して、ただ、死ぬだけのために帰国させたり 13歳の可愛い女の子を海辺で誘拐して 奴隷にして語学教師をさせたり、許せない。」そして、「韓国や日本などの同盟国を脅し続けるなら、北朝鮮を完全に破壊する」と述べた。
    22日に北朝鮮大使の国連演説がある。演説の内容によっては、アメリカ軍が平壌を奇襲する形での開戦もありうるだろう。
   北朝鮮 対 アメリカ合衆国  数日にしてアメリカの勝ちだろう。

   戦後はどうするのか?

   歴史的に中国は漢王朝や唐王朝や元王朝のときに北朝鮮まで、版図を拡げたことがある。今回もまた 中国が治めるのか?それとも 李王朝時代に基づいて、韓国が北朝鮮を併合するのか?はたまた、北朝鮮は韓国、中国、ロシアに3分割されるか、開戦前夜までに アメリカと中国とロシアと韓国の間で密約が結ばれるだろう。おそらく、今ニューヨークで 昔ポツダムで行われたような  戦後のプランの話し合いが行われているだろう。

   さて、日本はどうすべきか?

 先日、北朝鮮がミサイルを太平洋に打ち込んだ。その時早朝からジェイアラートが鳴ってどきっとしたが、よくよく考えてみれば日本にミサイルを打ちこめる国はロシア、中国、などなど、既にもう何カ国もある。
   日本国憲法の前文には、諸外国の人々の平和を愛する気持ちを信じて、日本の平和を維持する。紛争解決の手段として、武力を用いない、だから武力も持たないと言う文章が明記されている。
   第二次世界大戦の敗戦を通じて 日本がこの憲法を受け入れたので、ロシアや中国は日本に核ミサイルを打つなどと言う脅かしを日本にしないのである。
   今回の 北朝鮮とアメリカの戦いの中で日本の自衛隊の果たす直接的な役割はほとんどない。アメリカの戦力だけで充分に北朝鮮金体制を倒せるだろう。
   このような状況を考えると敵基地攻撃を自衛隊に認めるというのは、周辺諸国から日本が警戒されるだけで日本の平和を逆に危うくするのではないだろうか?
   金体制にお前の国を攻撃する準備を整えたから、打ったら潰すぞというのは、日本の役割ではない。それは、アメリカの役割なのだ。敵基地攻撃を行う体制を整えたと示すのは、日本へ核攻撃の確率が上がるだけだ。決して得策ではない。
   北朝鮮の金体制が、いかに卑劣で、非人道的で、世界平和を破壊しようとしているかを世界に訴えることまでで、軍事的な選択を取らないことが大事だろう。
    このように考えてくると、10月に予想されている衆議院総選挙で平和を愛する公明党 創価学会の方々が安倍政権を支え続けるかどうか?実際、6月の東京都議選では公明党は自民党を応援しなかった。



   

早期胃がん研究会に参加

   今日は 早期胃がん研究会。今年は今のところ 皆勤だ。この会の特徴は、画像が出て診断を当てて行くのだが、有名な先生でも、大きく間違うこともあり、結構厳しい会である。ただ、間違うポイントがわかるので、為になる。
  1例目は、空腸の小腸粘膜下腫瘍NET-G2。2例目は十二指腸のカルチノイド。9月は白壁賞と村上賞の発表月。今年は 愛媛がんセンターの 小腸狭窄における小腸造影の有効性 と 九州の 家族性大腸腺腫症における十二指腸腫瘍について、だった。それぞれの論文のショート講演があった。内容は症例蓄積の手堅いものだった。
    3例目は、胃底腺ポリープの多発する胃に出た胃底腺ポリープから出た早期胃がん。(普通 胃底腺ポリープがあると胃がんは出にくいとされているので、珍しい症例)。4例目は、サルコイドーシスの胃病変。5例目は、40歳代同性愛者「男」の胃梅毒。
   佐久の小山先生が司会。できる先生なので、「サクサク」とこぎみよく会が進行して、今日は大変おもしろかった。
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