たぶち まさふみ オフィシャルブログ

日本消化器内視鏡学会指導医 元東大医学部講師による、医療・政治ブログ

2016年09月

乳化剤は 腸のバリアを破壊する

   今年も、秋の学会シーズンが巡って来ました。
  去年のヨーロッパ消化器病週間のメインセッションで話題になったのが、「乳化剤の腸への悪影響」である。
   乳化剤とは、親水性の部分と疎水性の部分を持つ分子で、水と油を混ぜ合わせる働きがある。簡単に言うと石鹸みたいなものである。加工食品をツルツルにして 見た目新しく見えるように使われている。加工食品の殆どに入っている。
   一方、腸の表面には、ぬるぬるとした薄い粘液層がある。生体はそこにIgAを用いて いい細菌をトラップして 腸の細胞を守っている。薄い粘液層は、いわば、地球を守るオゾン層とか SF映画のミサイルを防ぐシールド バリアみたいなものである。
   問題は、このバリアが、乳化剤で薄くなること。口に入れる乳化剤が多いと、この大切なぬるぬるバリアがなくなってしまう。結果、腸には潰瘍ができて、慢性炎症となる。
   学会では、以上のような内容の実験結果が丁寧に議論されていた。簡単に言うと加工食品を食べると腸の病気が増えるというわけだ。
    ウィキペディアで、乳化剤の含まれている食品を調べてみると パン クリーム アイスクリーム ホイップクリーム 乳製品  ちくわ かまぼこ 豆腐 ソーセージ うどん マヨネーズ などなど、何にどれくらい入って入れているかは、書いてなかったが、実際には、加工食品の殆どに 乳化剤の表示がある。
   内視鏡を長年していて、近年、 終末回腸に小さな潰瘍を見つける頻度が高くなってきて、どうしてだろうと思っていた。10人に一人ぐらい終末回腸に潰瘍があるのだ。これだったのかもしれない。またいま 日本では 潰瘍性大腸炎やクローン病などの慢性の腸の病気がうなぎのぼりに増えている。これもまた、乳化剤のせいなのかもしれない。
   テレビを見ていると 腸を守るには、いい腸内細菌をたくさん取れ取れと加工食品業者が宣伝しているが、本当に大事なのは、乳化剤を避けることのようだ。
ということで、私のお勧めは、パンではなくて、ごはん。加工食品ではなくて、原材料を買ってその場で調理したものを食べること。少ない人数の食事を毎日原材料から作り続けるのは大変だから、核家族よりも大家族。そういえば、子育ても核家族より大家族の方が楽だ。

健康格差 秋田の胃がんについて

健康格差という番組がいま放送されています。専門家の目から見るとハテナのところがありました。胃がんの原因は、塩分でなくピロリ菌です。秋田は年齢調整死亡率は41人/10万人だが、同じ塩分好きの東北の宮城は25人でした。青森 岩手 山形も高めですが、その他の地方とそんなに変わりません。この20年前後のピロリ菌への取り組みついて、比較データが欲しいところです。どの県でも胃がんはここ20年大きく減っています。

オリンピック・パラリンピック成功に向けて~国と都の連携、その方策と課題

東京オリンピック・パラリンピック成功とは何か、考えてみたい。なぜなら、成功の意味を明確にしないまま、国と都の連携について語ることはできない。理念を統一することが、連携の基本である。

オリンピックは一八九六年、クーベルタン伯爵が提唱した、古代ギリシャで行われていた平和の祭典にちなんで、近代の世界平和を目的とした祭典である。争いがある中でも、「互いの命の輝きに接し、理解し、讃え、尊重し合って、平和を追求する。」まさに、世界平和の追求が本来の理念である。

今日の国際社会においても、北朝鮮の核、ISISのテロなど、平和を揺るがす大問題がある。日本においても、中国との尖閣問題、ロシアとの北方領土の問題など、対応次第によっては平和が崩れる事案がある。これらの問題は、「互いに人として接し合い、語り合い、競い合い、互いの命の輝きを見つめあって、理解すること」が解決の基礎となる。平和の祭典オリンピックは今日においても、大変意義深い。

また、このような伝統的な「平和な理念」に加えて、今日的な意義も大きい。オリンピックでは世界の人が日本に注目する。観光立国を目指す日本にとっては、その経済的効果は計り知れない。また、もう一つ、オリンピック東京誘致に成功したとき、国民が感じたのは「わくわく」感である。長い不況に苦しんだ閉塞感を打ち破るインパクトがあった。「明日への希望を国民の心に打ち込むこと」は、まさに、今の日本の政治に求められていることである。

以上のような意義を考えると、「利権汚職」とか「手抜き工事」とか、「盗作デザイン」などは絶対駄目である。国民の心が死んでしまう。不正を排除して、手順も結果もわくわくするような美しさで進めなければならない。世界平和と日本発揚の理念に燃え上がれば、国と都、必ずや一致団結するはずだ。以上

 ちなみに、7月末の都知事選挙で小池先生が当選して、東京10区の補選が行われる。10月11日告示、10月23日投票。自民党は公募を選んだ。若狭先生を候補に据えるための公募と予想されている。公募には論文があり、そのテーマは「~オリンピック・パラリンピック成功に向けて~国と都の連携、その方策と課題」というもの。

 私としては、東京都、政府、与党一丸となって、世界平和と日本発揚のために、素晴らしいオリンピックを開いてもらいたいと考えている。

 

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