たぶち まさふみ オフィシャルブログ

日本消化器内視鏡学会指導医 元東大医学部講師による、医療・政治ブログ

2015年05月

DDW2015 Washington 2日目

成田から2回乗り換えて 早朝に無事 ワシントンに到着。早速 学会場へ。以前も 一度来ているはずなのに何故か初めてのよう。今回は 発表なしで、学会2日目から参加。着いて早々朝一から、ひたすら聴講。
色々と新しい事があるが、家族性大腸腺腫症のpolypが スリンダック150mg/dayとエルロチニブ75mg/day3ヶ月ですっかり消失していたのには、感動。きっと標準療法になるだろう。
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便潜血検査と便中ピロリ菌抗原検査の結果解釈

4月5日の岡山ドームで開催された岡山健康フェスタで、便による簡易がん検診を行いました。
その結果の解釈の仕方と今後どうすればよいかについて解説します。

便潜血反応 

陽性者 → 経験豊富な先生のところで必ず大腸内視鏡検査を受けてください。
陰性者 →  便潜血一回法による大腸進行がんの拾い上げの確率は70%ぐらいしかありません。 陽性よりも陰性の方がリスクが低いのは事実ですが、便潜血反応が陰性だからといって、進行がんはないと考えるのは危険です。大腸がんのリスクを「零」にしたい方は経験豊富な内視鏡医で内視鏡による精密検査を受けるようにお勧めします。

便中ピロリ菌抗原 

陽性者→ ピロリ菌がいます。経験豊富な先生のところで内視鏡検査を受けて、薬を飲んでピロリ菌を退治しましょう。
陰性者→ ピロリ菌がいない可能性が高いです。検査も繰り返してください。ただし、100%の胃がん予防を目指すのであれば、経験豊富な先生に内視鏡検査をやってもらいましょう。




 
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