問題の局面は以下の図面である。6六の歩を突き出して、王手をしたところだ。さて、後手の最善手は?

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 実戦は同桂と間違えたために、7五角、同玉、7六歩、6四玉、7五金、5四玉、5二竜まで、後手玉は頓死して、先手の勝ちとなった。
 局後の感想戦で、阿久津八段は「ここで玉がよっていれば勝っていた」とつぶやいていたが、それは、8五角、同桂、7二竜、7三歩、7五歩、8四玉、7四金、同歩、同竜、9五玉、9六歩で詰みだ。その他の変化もあるが、すべてきれいに詰み上がる。阿久津八段は感想戦でも間違えていた。
 正解は6五同飛車。同桂なら、7八銀成、同玉、7七金、同玉、6五桂から先手玉が詰む。8六角と王手しながら、7七の地点を守っても、7五銀と合駒して、6五桂に8六銀で後手の手勝。増田六段の勝負手ラッシュに阿久津八段の思考回路が破壊されたようである。
 阿久津八段は大酒飲みとのうわさだが、酒を飲みすぎるとガンになりやすくなるだけでなく、脳も弱くなります。体調管理は勝負の基本・・・・。ちなみに、コンピューター将棋(激指)は、6五飛車と正解でした。