たぶち まさふみ オフィシャルブログ

日本消化器内視鏡学会指導医 元東大医学部講師による、医療・政治ブログ

2014年06月

6月15日の講演会「ガンで死なないために」をyou-tubeにアップしました

6月15日の講演会「ガンで死なないために」のビデオを
you-tubeにアップしました。ご興味のある方は、
お時間があるときに、ご覧ください。

はじめの52分
https://www.youtube.com/watch?v=MbA854sf-kw
次の52分

https://www.youtube.com/watch?v=-Ew4FMCARTI
最後の16分
https://www.youtube.com/watch?v=s3LtDgHzAwc

岡山コンベンションセンターで講演会を開催 みっちり2時間ガン撲滅の話をしました

   昨日の岡山コンベンションセンターで開催した「ガンで死なないために」という講演会に、250名もの多くの皆様に集まっていただき、心より御礼申し上げます。
DSCF7443
  
 今後とも、がん撲滅に向けて、ご支援ご協力お願い申し上げます。みっちり二時間話し続けましたが、ほぼ全員の方が最後まで熱心に聞いてくださいました。テーマの重みを改めて認識しました。拙書「私は「ガンで亡くなる方の2人に1人は救えた!」と考えています」も随分売れました。
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 今後もガンで死ぬ人を一人でも少なくするように頑張ります。

明日の講演会の内容を紹介します。

  明日 午後2:00から 岡山コンベンションセンターで「ガンで死なないために」という題目で
講演会を開きます。日本のガンの現況を踏まえて、政府や個人はそれぞれの立場で
いかなる対策を取るべきかについて、お話をしたいと思います。
入場無料です。
参加ご希望の方は、
info@tabuchimasafumi.com まで、氏名、住所、電話番号、託児希望の有無をかいて
お申し込みください。

みなさま、空席が70席ほどありますのでぜひお越しください。当日受付もしています。

講演内容

1)自己紹介
2)日本における癌の現況
3)がんの本態
4)がん発生の原因
 (生活習慣(飲酒、喫煙)、感染症(ピロリ菌、肝炎ウィルス、パピローマウィルス)、化学物質、放射線被曝・・)
5)がん検診の限界と問題点
 (バリウム検診、便潜血反応、CT検診、PET-CT検診・・・)
6)がん治療の最近の進歩。
  (新規抗がん剤(対悪性黒色腫)や、新しい手術法(HIFU対前立腺癌)、放射線療法(3D,4D)などについて)
7)癌予防策と癌予防法の進歩 
 (ピロリ菌除菌、大腸ポリープ切除、膵臓癌予防薬・・・)
8)癌と社会(国家財政、日本経済、国民保険、家計とのかかわりについて)
9)これからの日本政府のがん対策

講演会20140615チラシ

わくわくしたのになんだか残念。「STAP細胞はありません」

  下記のごとく、各社マスコミが一斉に報じている内容は、理研の小保方さんの論文の中のSTAP細胞はES細胞だったということである。報道の内容から判断すると、理研の小保方さんの「玉」は詰み上がったようだ。遺伝子を解析しているので、おそらく、どの系統のどのマウスの細胞かも同定できているのであろう。

  ただ、ちょっと不思議なのは、STAP細胞の遺伝子データを公表した過程だ。もし、ねつ造を意図していたのなら、遺伝子データも捏造したはずである。どのような手順で誰が遺伝子データを公表したのか知りたいところだ。もう少し、詳しく報道してほしい。

  さて、一連の騒動から想像されるのは、「STAP細胞はありません」ということだ。小保方さんや理研が、自分たちの名誉と地位をかけて、これだけ、追い求めても、見つからないであるから、多分、ないのであろう。

 わくわくしたのに、なんだか残念である。

  胃潰瘍の治癒過程では、骨髄由来の幹細胞が治癒に動員されることが知られている。細胞が酸や機械的なストレスうけると、その細胞自身が脱分化して幹細胞になるのではなく、何か幹細胞に関連した因子、(たとえば、眠っている幹細胞を活性化させる因子や流血中の幹細胞を呼び寄せる因子)を出すのだろう。


STAP、ES細胞が混入か 染色体異常、研究員が指摘

朝日新聞デジタル 6月12日(木)21時4分配信

 理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーらがつくったとしているSTAP細胞について、理研統合生命医科学研究センター(横浜市)の遠藤高帆・上級研究員らが、別の万能細胞(ES細胞)だった疑いを指摘していることがわかった。理研改革委員会は会見で、STAP細胞はES細胞の可能性があるとの見方を示した。

 改革委の提言書には、遠藤氏らから聞き取った内容を記載。それによると、遠藤氏らがSTAP細胞として公表されている遺伝子データを解析したところ、8番目の染色体が3本ある「トリソミー」という異常があった。

   STAP細胞論文では、生後1週間のマウスからSTAP細胞をつくったとしているが、この異常があると通常生まれることができない。ES細胞を培養したときに、この異常が生じることが知られているという。

 また、STAP細胞からつくったとされる細胞も、同様の解析で、ES細胞などを混ぜたものの可能性が高いという。

 委員の塩見美喜子・東京大教授は「この結果は信憑(しんぴょう)性が高い。STAP細胞は、マウスからとってつくったのではなく、どこからか(ES細胞を)持ってきたのではないか」と述べた。

 東京大の菅野純夫教授(ゲノム制御医科学)は「意図的な混入の可能性が高いのではないか」と話している。

朝日新聞社

STAP論文で今度は「ES細胞の可能性」 ますます窮地に追い込まれる小保方氏

J-CASTニュース 6月12日(木)18時34分配信
理化学研究所の小保方晴子氏が論文で「STAP細胞」と発表したものは、そもそも違う細胞だったのではないか――。理研の研究員による解析から、このような疑義が浮かび上がってきたという。
   事実だとすれば、「STAP細胞はあります」と断言していた主張が根底から崩れ、小保方氏は絶体絶命となるだろう。

■「生きたマウス」には見られない染色体異常

 STAP細胞についてインターネット上に公開されている遺伝子データを解析したのは、理研上級研究員の遠藤高帆氏らのグループと東京大学の研究グループだ。2014年6月11日付の「日経サイエンス」電子版号外ほか複数の報道によると、データ解析により、ほぼすべての細胞に8番染色体が通常より1本多く3本ある「トリソミー」という異常があることが判明したという。

 問題は、8番染色体がトリソミーのマウスは胎児のうちに死亡し、生まれることがない点だ。小保方氏は論文で、生後1週間のマウスから取り出した細胞を酸性の溶液につけてSTAP細胞を作製したとしている。こうなると、分析結果と論文の内容は矛盾することとなる。

 気になるのは、「STAP細胞」とされたものの正体だ。可能性が高いのが、ES細胞(胚性幹細胞)だという。「8番トリソミー」は、実験に使うために培養されているES細胞の2~3割に見られる、「よくある事象」(日経サイエンスの記事)だそうだ。

 小保方氏は4月9日の会見で、報道陣から「STAP細胞はES細胞ではないかとの指摘もあるが」と問われ、研究期間中に実験室でES細胞は培養していなかったと否定した。だが今回の解析からは、小保方氏が示した作製法に沿うと、実験に使ったはずの「生きたマウス」には見られない染色体異常が起きていたことになる。どうやって細胞をつくったのか、謎が深まる。

 STAP細胞の遺伝子については、共同研究者の若山照彦・山梨大教授が3月の時点で疑問を提示していた。若山氏は小保方氏に、「129系統」というマウスを使ったSTAP細胞作製を依頼したが、その後渡された2種類の細胞を分析したところ、実際は「B6」「F1」という別の種類のマウス由来だったという。6月3日付の毎日新聞は、「これらの系統はES細胞の作製によく使われるため、ES細胞が混入した可能性が指摘されていた」と説明している。小保方氏は4月の会見の席上でこの点を問われたが、「若山先生と直接話していない」として回答を避けた。

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