たぶち まさふみ オフィシャルブログ

日本消化器内視鏡学会指導医 元東大医学部講師による、医療・政治ブログ

2014年05月

将棋の解説

  一昨日のNHK杯渡辺大夢四段対藤井猛九段の将棋の局面で、「ちょっと解説を」という声がありましたので、解説を加えます。
 実戦は、63銀成、73金、72銀打、同金、同成銀、52玉、34角、43香 (図面)と進行したのですが、もしここで、72の銀が成っていなければ、63の逃げ道をふさいでいるので、44桂、62玉、63金で詰むというものです。これが、63銀成らずの心です。

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 72銀成らずに対して52玉とかわすところで、同玉ならば、74竜、73金、63金、82玉、73金、同桂、71角以下詰みです。また、52玉、34角に対して43銀合と32に効かして合駒しても、同角成、同玉、44歩、同玉、36桂以下ぴったり詰みます。銀が成れば何かの時に香車をとれると判断しての銀成りだったかと思いますが、銀ならずで有効な受けはなく、先手の勝ちでした。渡辺大夢4段、惜しい一局でした。

6月15日(日)に岡山コンベンションセンターで講演会を開催します。

 来る6月15日PM2:00からPM4:00まで、岡山コンベンションセンターで、がん撲滅の会主催で、一般向けに「ガンで死なないために」という講演会を開催することになりました。がんに関する最新の予防法や治療法をご紹介し、がんになりにくい暮らし方について、お話します。お時間のある方は、ぜひお越しください。申し込みは、下記の画像をダウンロードしてFAXするか、もしくは、info@ganbokumetsu.com へ必要事項(氏名、住所、電話番号、託児所の利用希望の有無)を記載してメールしてください。
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昨日のNHK杯戦、6三銀成らずなら渡辺大夢四段の勝ちでは?

 昨日のNHK杯戦、渡辺大夢4段と藤井猛九段は面白かった。必敗の形勢から、先手の渡辺四段が盛り返して、終盤はぎりぎりの形勢となった。図で6三銀成りとして結局、先手の渡辺四段が負けたのであるが、6三銀成らずなら、わずかに先手が勝っていたのでは?!
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鈴木誠先生の桜木町オーシャンクリニックの顧問に就任

本年5月末、2006年以来、HIFUをはじめ、いろいろと協力し合っていた同期の鈴木誠先生の桜木町オーシャンクリニックの顧問に就任した。直腸の粘膜に問題があると、HIFUは難しい。前立腺がんの方はガンになりやすく大腸腺腫のない人はいない。先生のクリニックに、ますます貢献していきたいと思っています。
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シカゴDDW2014 トピック C型肝炎完全克服!?

 1年前、同級生の肝臓内科の持田教授のぼやき「もうすぐ、C型肝炎の治療にインターフェロンは必要なくなる。内服だけでC型肝炎は治せるようになった。専門家はいらなくなって、誰でも簡単に治せるようになり、C型肝炎ウィルスと一緒に肝臓の専門医も消えてしまうだろう。」を聞いて以来、「どういうことかな」とずっと疑問に思っていた。
 ついに「これか」というデータが、シカゴDDW2014で発表されていた。この治療法の治癒率はなんと95%-100%!しかも内服のみ。大した副作用もないという。Ledipasvir と Sofosbuvir の2薬を3カ月~6カ月間続けて飲むという治療法である。開発した製薬会社abbvieに聞くと、アメリカでもまた発売されておらず、フェイズ3が終わったという段階で、アメリカではこの秋に発売される予定とのこと。肝硬変の有無にかかわらず、6カ月飲めば100%のウィルス消失というのは驚愕のデータである。
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 C型肝炎患者には大変な福音である。日本での保険承認と発売はいつになるのだろうか?合理的な薬価の設定と迅速な対応が必要とされるであろう。C型肝炎ウィルスは予防接種で広まった経緯もあり、国はしっかりと予算をとって、日本からC型肝炎を完全に撲滅したいところだ。
 私が大学を卒業した30年前、アメリカでAIDSがちょうど認知され始めたころであった。その原因と治療薬を求めて、アメリカの製薬・医学界は原因の究明に乗り出し、AIDSが一種のRNAウィルス(HIV3)により起こることが判明。その薬の開発過程に成功して、その勢いのなかで、同じRNAウィルスであるHCVの薬の開発にも成功したということである。抗TNFα抗体といい、このくすりといい、アメリカは強い。日本は1兆6000億の輸入額である。いいものやいいひとの足を、「ねたみ」や「そねみ」で引っ張り続ければ、日本は国際競争を負け続け、国力がますますそがれていくであろう。

 
 
 
 

シカゴDDW2014に参加 開催第一日目

 パスパートをなくしたのは、人生で初めての経験だ。次に使うのは、帰国の時で、まだ5日ほどのゆとりがある。しかし、心配。昨日電話では「ない」と言っていたけれど、今日は、学会場と隣のホテルに探しに行ってみよう。
 午前中は、午前8:00のセッションglue therapy(接着療法)と、午前10:30からはmanaging fistula and perforation(漏孔、穿孔の管理)のおさらいに参加。はじめは、ヒストアクリルによる胃静脈瘤や食道静脈瘤の治療についての話。 あとは、1999年のフロリダのDDWで私が発表した、クリップによる孔の塞ぐ技術は、今や基本の技術として世界中で行われている。それでも閉じないような時はどうするか、たとえば、オランダのポールフォッケンスが開発したOTSC(over the scope clip)は?とかという議論。ちなみに、OTSCは日本でも使えるようになったらしい。 
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 お昼、まず隣のホテルのレストランに行き、パスポートを尋ねたら、ホテルのフロントに行ってくれという。フロントに行って(lost and found)に登録した。
 次に、学会上のレジストレーションにいったら、受付さんが運よく昨日と同じコーカサス風(=白人)のおばさん。「パスポート、忘れた人いたわね、学会上の(lost and found)に届けておきましたよ」 といって30mぐらい離れているところを指さしてくれた。
 いくと、入口に肝硬変ぽい痩せておなかの出たアフリカ風のおばさんがいて、入ってはいけないという。lost and found に来たのだと言ったが、それなら、50m先に見える電話機で3060に電話をしろという。そこで、言うとおりにしたところ、電話に出たおじさんは「パスポートなんて届いていない」とのコメント。
  なんかおかしい。そういえば、肝硬変ぽい痩せたアフリカ風のおばさんは、いじわるな顔をしていた。レジスターのコーカサス風(=白人)のおばさんは、実直そうな感じ。そこで、もう一度、コーカサス風(=白人)のおばさんの指示したところにいったら、わずか3-4分のうちに入口に立つ人が変っていて、今度は、入口にスペイン風のお兄さん。lost and found はここか?ときいたら「そうだ」と言って、通してくれた。
 はいってみると、今度は別の太ったアフリカ風のおばさんが3人ほどいた。忘れ物があるので来たと言ったら、「今は係りの人がいないので、あとで来てくれ」と取り合ってくれない。おかしい。3人もいるのに係りがいないなんて・・・。立ち去らずに、「じゃあここでしばらく待つ」といったら、「なにをなくしたのか」と尋ねてきた。「パスポート」と答えたら、表情がさっと変わり、「この箱の一番上の引き出しにある」といって、係りの人はいないといったアフリカ風の太ったおばさん が、自分でパスポートをとりだした。
 あった!「これです。」、アフリカ風の太った係員ではないと自分で言っていたおばさんは、あなたの名前は?、誕生日は?とか言い始めた。あなたがこのパスポートのほんとの持ち主かどうかどうやって証明するのか?と質問。私が写真のついたページをひらくと、やっと納得。持っていっていいという。「何か受け取りのサインは必要ないのか」というと「いらない」
 あってよかった。  それにしても アフリカ風のおばさんたちは、ひねている。意地悪の人が多いのかな??
  

シカゴDDW2014に参加 開催前日トラブル発生

 2014年5月3日から5月6日まで、シカゴでアメリカ消化器病週間(DDW2014)が開催される。子供2人とスタッフ1人との4人旅行である。本日オヘア国際空港に朝の8時20分に到着。寒い。最高温度が8度で最低温度が2度。風も強く、10-15m/sぐらいで、5月で日差しは結構強いのに、本当に寒い。東京の真冬並みの寒さである。スウェーデン製のフード付き防寒具ダウンジャケットを持ってきておいて本当によかった。地元の人も五月にしては大変寒く、珍しいと言っていた。シカゴでのDDWは3回目であるが、過去に2回は5月下旬だったせいか、さわやかで、初夏でちょっと汗ばむくらいのだったのに、今回はまるで違う。
 ハーツレンタカーを借りて、当日のレジストレーションは込み合うので、前日にしてしまおうと、学会の開催されるマコーミックプレイスへ向かう。空港とシカゴを結ぶ高速は結構渋滞していた。以前は結構空いていたから、シカゴの経済は好転しているのであろう。
 学会場に着いたら12:00からという。隣接するホテルでブランチを食べようとしたら、11:00からと言われて、ロビーでしばらく待った。結局、ゆっくりとブランチを食べてから、レジストレーションした。一番乗りだったみたいで、学会場は閑散としていた。
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 リバーノースのトランプホテルにチャックインしようとして、トラブル発生に気づく。パスポートがない!オヘアを出るときは間違いなくあったのだが・・・・。
 空港、レンタカー、隣接のホテル、学会場のに電話で(lost and found)に問い合わせたが、いずれも、パスポートは届けられていないとの返事。さあどうしよう。レンタカーのところがあやしいと思い、午後の予定をキャンセルして、渋滞の中、もう一度飛行場へいったが、見つからない。領事館にいって、帰国のための書類を申請するしかないか・・・・
 
  
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