たぶち まさふみ オフィシャルブログ

日本消化器内視鏡学会指導医 元東大医学部講師による、医療・政治ブログ

2014年02月

TPP交渉を応援にシンガポールに来ています

 大詰めを迎えているTPP交渉は、22日からシンガポールで開かれている。自由民主党のTPP対策委員長の西川公也先生らと共に、シンガポールに来ている
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 日米の間は甘利経産大臣とフロマン代表の間で会談が数回おこなわれて、甘利大臣が「疲れる交渉」と述べたように厳しい交渉が続いているが、他の国々とは進展を見せている。ある程度の合意の出来たオーストラリアと間に2国間協定が先に進みそうだ。
 多極化が進む世界政治の中で、日本の生き残りをかけた静かな戦いが続いている。
 TPPの初めに提案されていた、医師や看護師、弁護士、会計士、税理士などの資格の相互承認や医療制度の統一化のはなしは、最終段階を迎えた今、消えている。
 ところで、シンガポールは13年ぶりで、セントーサ島はカジノとかユニバーサルスタジオとかができて、にぎやかになっていた。話題のマリナベイサンズホテル周辺では、10月にフォーミュラワンが行われるらしい。
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デイリースポーツ新聞に「私はがんで亡くなった方の2人に1人は救えた!と考えています。」の書評が載りました


 きのう、阪神ファンの患者さんが受診したときに、「先生の書いた「私はがんで亡くなった方の2人に1人は救えた!と考えています。」の書評が、デイリースポーツに載っていましたよ。」といって新聞を持ってきてくださいました。2014年2月14日バレンタイデイの新聞でした。ありがとうございます。
 自分で言うのも気が引けますが、読んだ皆さんは、「読みやすい」「ためになった」などと感想をいってくださいます。みなさん、がん撲滅の基礎知識として、是非、読んでみてください。

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20140214書評デイリースポーツ



























 「私はがんで亡くなった方の2人に1人は救えた!と考えています。」の書評が載った2014年2月14日の新聞



福島原発事故による「がん発生」について (第10回日本消化管学会 in 福島) 

 バレンタインデイの2月14日から2日間、第10回日本消化管学会が福島で開催されている。関東は、本州南岸をゆっくりと通過する低気圧のため、大雪が降るなか、8:00に、中目黒を出発して、10:33に新幹線で福島についた。
 福島駅の周りは、空き地が目立つ。
 午後4:00から、「福島原発事故と健康リスク管理」(山下俊一長崎大学副学長の講演」を聞いた。
私か注目したのは次の3点である。
1)放射性ヨード( I )による甲状腺癌の発生
2)放射性セシウム(Cs)による今後の癌発生
3)福島でつくった食材の放射線レベルについて

1)子供の全県調査を行い、見つかって「甲状腺がん」は、平成23年度14人、平成24年度20人、
平成25年度(現在進行形)で1人であった。
 チェルノブイリ事故で発生した子供の甲状腺がんは約5000人なので、約140分の1のレベルだ。
ただ、山下先生は、この程度の数字は、スクリーニングバイアスではないかと見解を述べておられたが、今年度の数字が低いので、事故による発癌だった可能性も否定できない。
 スクリーニングバイアスであったか、それとも、原発事故による発癌であったかは、同じ基準で同じ調査を続ければ、今後結論が出るであろう。ただし、放射性ヨードの半減期が短いことを考えると、ピークが去ったことは間違いないであろう。

2「放射性セシウムによる内部被ばくの増加は、自然界に存在する放射性カリウム(カリウム40)の100分の1程度だった。したがって、放射性セシウムによる内部被ばくによるガンの増加は、ほとんどないだろうと予想される。現に、もっと多くの放射性セシウムがばら撒かれた、チェルノブイリ事故でも、がんの増加は今のところない。」そうである。
 (セシウムはナトリウムやカリウムと同じ一価の陽イオンになりやすい金属元素で、生体内の動態はカリウムとほぼ同等である)

3)いろんな対策をとり、全例調査により、国際的な放射能の基準をクリアとしている。放射能を理由にした、中国や韓国の輸入規制は理由のないことだ。

消費増税3%で、医療機関は赤字3500億円ぐらい

 消費増税3%で、医療機関の赤字は総額3500億円。
 ざっと計算してみたところ、再診料を200円上げると、損税(医療機関の消費税のこと、患者からは薬の消費税をもらえず、医薬品問屋へは消費税を払わなくてはならないことから、医療機関の消費税を損税と呼ぶ)をちょうどカバーできるようです。
 この赤字を政府がきちんとカバーするかどうか、「安倍内閣が医療を本当に重視しているか、それとも口先だけなのか、」全国の医療機関は、固唾をのんで、政府の動きを見つめている。
 官僚の諸君、安倍ノミックスの本来の意味合いをしっかり考慮すれば、この損税増加の埋め合わせをどうすればいいか、お分かりのはずですよね・・・・!

福島原発事故の原因


 昨日、銀座の細川さんの演説を聞いていて、ちょっと疑問に思ったことがある。
「福島原発事故の原因がわからないまま、再稼働するなんて言語道断・・・・」
福島原発事故の原因はほんとうに分かっていないのであろうか?

 
 福島原発と同じく、地震と津波に襲われながらも、大事故を起こさなかった原発がある。
女川原発である。なにが女川原発と福島原発の運命を分けたのか?

 東北の電気設備の会社の社長がたまたま、私の患者として、長年、私のクリニックに
通院している。彼に、この疑問を投げかけたところ、答えはすらすらと出てきた。

 原発は電源を喪失すると今回のようなメルトダウンという大事故にまでも結び付く。
電源を喪失しないことが大切なのだが、電源装置というのは重くて地下に置かざるを得ない。
昔、原発を造るにあたって、東北の科学者が、津波の恐れを、東北電力と東京電力に告げた。

 彼曰く、「このくらいの高さ(13m)まで津波が襲ってくる危険性がある。
電源装置が水につかれば大事故を引き起こす。(まさに、今回福島原発で起こったこと)
盛り土をして非常用電源装置を造ってほしい。」と

 さて、東北電力は、その意見をいれて、盛り土をして女川原発を造った。
しかし、東京電力はその意見を無視して、むしろ地盤を切り崩して、福島原発を造った。
それが今回の結果の違いに現れたという。今回の大地震で、女川原発では、地盤沈下を
起こしたため、津波にあとわずか50cmの高さまで迫られたが、あらかじめ、
盛り土をしていたおかげで、浸水せず、わずかに、電源喪失を免れた。
かたや、福島原発は科学者の意見を無視していたため、電源装置が水につかって機能しなくなり、
大事故となった。

 電設会社の社長は一息に説明した。

 科学を無視したこと、これが福島原発事故の本当の原因である。
権力者は、人の世を支配できるため、ときに、自然の法則すら変えられるのだと錯覚する。
昔の東京電力の経営者の方々の不遜な精神構造が、原発事故の本当の原因である。
文系の方々には、自然の法則を尊重してほしいものだ。

 ちなみに、津波の高さを指摘した科学者のお墓には、いまや、感謝の献花、お花が
絶えないそうである。

 
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