年の瀬が迫り、予算編成も大詰めを迎えているなか、17:30から総理官邸の真ん前の、キャピタル東急ホテルの鳳凰の間で、志帥会の忘年会が行われた。二階会長や伊吹議長、河村選対委員長をはじめとして、国会議員と元国会議員の方々とマスコミ関係の方々など、約50名が集合した。私も常任参与として参加。

 二階会長と伊吹議長は、同期で、丁度昨日で議員生活30年ということで、皆から記念品(たぶん****のネクタイ)が送呈された。それを受けて、一年生から二年生になるのが簡単でない、戸別訪問が大切などと御訓示。

 はじめに皆の話題となったのは、猪瀬都知事の辞任。百条委員会の開催決定を受けて、ちょうど今日の午前、辞任の会見を行った。都知事の辞任を受けて来年2月に都知事選挙が行われる。自民党は誰を立てるのか、もしくは、誰をおすのか、短期の選挙で、河村選対委員長もまだいろいろとご検討の段階のご様子だった。

 マスコミ関係の方々は、「都知事選挙は風の選挙。風を受けられるのは誰だろうか?」ということで、盛り上がった。小池百合子先生、橋本聖子先生、丸川珠代先生、下村先生、片山さつき先生、NHKの大越キャスター、泉田新潟県知事などなどの名前が挙がっていた。

 ところで、二階先生は、今国会において、つい先日、議員立法で成立した「国土強靭化法案」を大変誇りになさっている。一方で、法案の骨子を正確に伝えなかったマスコミには批判的だった。「これはばらまきではないんだ、作ってから長年経過して、傷んでいるところ、壊れているところを治すものだ。マスコミの連中は、忙しいから法案読んでないで、先入観だけで記事を書いている。ちゃんと法案を全部読んでほしい・・・・。」

 その他、日韓問題、TPP問題についても話題となった。

 日韓問題は 「いろいろあっても最後は仲良くするのが、ともに国益になる事なので、意見をぶつけ合い、交流を深めて認め合うしかないでしょう。」
 TPP問題は 「今度のヘルシンキ?ジュネーブ?のあとはないでしょう。」 つまり、ヘルシンキ?ジュネーブ?でまとまらなければ、TPPはまとまらないだろうという大物N議員のコメントがあった。日本政府は、日本側の譲歩案をアメリカ側に非公式に打診している模様。

 会の終盤になって、福祉の衛藤先生が大慌てで参加。消費税3%アップを医療機関が全額被ることに対しての、診療報酬の増額の問題で、厚労省と財務省がデッドロックに乗り上げて、遅れたとのこと。三師会の側に立つ厚労省と、病院は黒字だ、利益をあげている、もっと取れると評価している財務省の、意見の調整がつかないそうだ。

 私の意見:
 
 そもそも、公的制度により現物給付される薬剤に、消費税をかけること自体がおかしいのではないでしょうか。医療機関の黒字は、医療スタッフの待遇改善(医療スタッフの給与アップ、36時間連続勤務問題の解決など・・・)、最新の医療機器の購入、病院建物のリニューアル、耐震化などとかに使われるべきものだと思います。それこそが必要なものにお金を使うということになることで、内需が拡大して健全な日本の発展に結び付くと思います。

 さらに、財務省は、特別会計として、酒税、たばこ税を得ている。酒やタバコは人体に有害で、いわば、財務省は省益のために、病気の数をふやして医療費を増加させている。したがって、財務省に医療費削減をいう資格はない。酒タバコで医療費が増大している現状の現場にいる私から見れば、今回は「財務省は、厚労省に譲るべきだ。」と思います。

 林先生の中締め一本のあと、二階先生の初当選のころの話となり、田中角栄先生関連の話が30分続いて和気藹藹のうちにお開きとなった。