1)拡大内視鏡による[optical biopsy]の可能性(ピットパターン診断と核パターン診断)
2)5mm以下の微小ポリープの取り扱いについて
5月14日から5月16日まで、北京に出かけてきた。北京大学第3医院(=病院)消化器病中心(=センター)林三仁教授が主宰する学会に呼ばれて、約一時間の招待講演を行ってきた。2年ぶりの北京は相変わらず、晴れても空が白かった。依然きたときには気がつかなかったが、空が白いのは、単に車排ガスによる大気汚染だけでなく、ポプラの綿毛のせいだった。マスクをしないと、危うく吸い込んでしまうほど、綿毛が舞っていた。
学会の会場は、オリンピックスタジアム、鳥巣のすぐ間近であった。1300人ほど消化器医が、中国全土、とくに中国北部を中心として、集まっていた。テーマは拡大内視鏡と決めていたが、前日の打ち合わせで、中国でも5mm以下の小ポリープの取り扱いについては、中国でも議論があるとのこと。以前、日本消化管学会で発表した「5mm以下の微小ポリープの取り扱いに関する検討」を追加することにした。
当日の講演には約1000名が集まり、会場の中に入りきらずに、立ち見や通路座りが出るほどであった。翌日、学会のライブデモを見学させていただいたが、中国の消化器内視鏡のレベルは、国力の増大とともに、年々、よくなっていて、最先端のレベルは日本と遜色なし程度までになっているようだ。
講演後は、北京の町に繰り出して、王府井と天台に行ったが、大変賑やかであった。
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