たぶち まさふみ オフィシャルブログ

日本消化器内視鏡学会指導医 元東大医学部講師による、医療・政治ブログ

2008年01月

医師の任務とは?  

  医師の仕事とはなにか?患者の病気を治して健康にすることだと思って、24年間医師を行ってきた。あまりにも、当たり前だと思っていたので、特に、何の疑問も持たず、何も調べずに過ごしてきた。ところが、ある事件がおこり、今、医師とはなにか、改めて、深く考えさせられている。


 医師法第一条によれば、医師の任務「医師は、医療及び保健指導を掌ることによって公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もって国民の健康な生活を確保するものとする。」・・・・・。患者の病気を治すとは書いていないが、医療・保健・健康な生活の確保という言葉の中に、その意が含まれていると考えられる。やっぱり、私の考えは間違っていない・・・。


 この20年間、とくに、後半の10年は、強い医療費抑制政策が取られてきた。10年前には年間40兆円と予想された医療費が、今は28兆円だ。高齢化、経済の地盤沈下といった社会状況の中で、医療費抑制政策は、理解できる。しかし、社会保険医療現場の状況は、合理化のレベルを超えて、医療そのものの抑制という状況だ。


 この時代のコンテキストのなかで、医師として行うべきこととは何なんだろうか・・・・?

 

 2005年日本で消費された原油は、ほぼ100%海外、主に中東諸国(サウジアラビアとアラブ首長国連邦)に依存している。原油の輸入量は約2.5億キロリットル。一人当たりの原油一日消費量、5.3リットル。原油価格一バレル100ドル(1リットル0.63ドル=67円、1ドル106円)として、353円。結構使っている。しかし、それでもアメリカの約2.5分の1。中国の8倍。年間の輸入総代金16.7兆円。この8掛けとして、13.4兆円。医療費の50~60%である。

 

 抑制された医療費は、中東諸国へと向かった?

 

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田渕正文院長の業績消化器疾患について超音波による前立腺がん治療:HIFU | E-mail |

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テレ朝、報道ステーションに録画出演。美智子皇后様、軽いめまいと軽い下血との宮内庁報道に解説を求められる。

  水曜日は、クリニックの定休日で、のんびりと書類の片づけをしていたところ、夕方、突然、テレ朝から、電話がかかってきた。「美智子皇后陛下におかれては、軽いめまいと軽い下血があって、すこし休養が必要かもしれない云々。」というコメントが、宮内庁から発表されたという。


 それに対して、一般的な解説をして欲しいとのこと。あくまでも一般論ならと、受諾。電話があってから3時間後、夜7時に、撮影隊がやってきた。「下血により、貧血になり、めまいが来ているようであれば、心配」「昨年3月にも、下血があったが、今回との関係はなにかあるでしょうか?」「冷えると悪くなる病気もあります。」などとコメント。


 70歳を過ぎてもなお、分刻みのお仕事とは、並の人間にはできない芸当である。おからだを大切にと祈るばかりだ。

 

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第6回芳医会に出席。 

 今年の正月休みは、15年前に引越しして以来、片付けていなかった、書斎と倉庫に手をつけた。それが間違いで悲惨な正月となった。15年の塵と埃は、大変で、ようやく、整い始めたものの、いまだに片付いていない。片付けるという発想には、過去との決別の覚悟が含まれるものだが、そもそも、その覚悟なしに片付けているので、片付けるというより、発掘といった風情で、遅々として進まないのだ。

 さて、片付けの合間に、1月5日には岡山で開かれた、第6回芳医会に出席。岡山へ行く飛行機から、富士山を撮影。よく飛行機には乗るが、富士山は3-4回に一回しかお目にかかれない。この日は、晴れていて、強風。飛行機は上空の強い西風をさけて、普段より低空(約4500m)ぐらいを飛行。山頂の様子がよく見えた。富士山を北側から見た絵だが、富士の山頂は、頂上の火口の西側にあることや、山小屋の様子がはっきりとわかった。内視鏡でもそうだが、拡大観察は診断に重要なのである。


 

 2008年1月5日午後1時過ぎごろの富士山頂の様子。北側から撮影。原画は、この約4倍の画素数で、山頂の具合がもっとくっきり見える。

 芳医会の今回のテーマは、心療内科。講師は、岡山大学総合患者支援センター副センター長、岡田宏基先生。テーマは、「心身医学の考え方
と心身疾患への対応の仕方」であった。心療内科が、昔と違うことは、喘息患者が減って、うつ病患者が増えたこと。神経症性食欲不振症は、相変わらず、ことだった。過敏性腸症候群については、「神経症としての治療にあまり反応しない。治しにくい。」とコメントされていた。

 私は20年来大腸の診療をしてきたが、本当に治療に難渋した、過敏性腸症候群は、2例ぐらいである。過敏性大腸、過敏性大腸症候群といわれているものの多くは、大腸内視鏡で詳しく観察し診察すると、リンパ濾胞性大腸炎や、小腸炎、アフタ性大腸炎、腹膜癒着症、過長結腸症、MPS、憩室症など、何らかの器質的診断のつくものが結構多いのである。それらは、軽い所見や気づきにくい所見であるため、多くは見逃されて、方向違いの治療を受けているのであろう。

 岡山の生家の庭には、梅やあくら、こうやまき、ばべ、くちなし、せんりょう、さるすべり、まつ、さつき、ざくろ、などなどのさまざまな庭木があるが、今年は、「なんてん」がひときわ、鮮やかであった。

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あけましておめでとうございます。

  ホームページ読者の皆さんあけましておめでとうございます。新年にあたり、皆様の健康と、ますますの発展をお祈り申し上げます。


 さて、今年は子年です。鼠はかつて1350年ごろ、ヨーロッパに大変な災害をもたらしました。ペスト(黒死病)の流行です。当時の人口の4人に一人、約2500万人が死にました。現代では、鼠は実験動物として、医学を通じて、人間界におおいに貢献しています。


 

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