たぶち まさふみ オフィシャルブログ

日本消化器内視鏡学会指導医 元東大医学部講師による、医療・政治ブログ

内視鏡による胃癌検診の実態にびっくり、ちょっと嘆かわしい発言

   シカゴで行われたDDWに引き続いて
先々週後半、内視鏡学会が大阪で行われました。続けて8日間も学会に参加したので さすがに、結構疲れました。

    
 
    富士フィルム後援のサテライトシンポジウム「胃癌内視鏡検診時代における経鼻内視鏡の位置づけのセッション」で気になる演者の発言がありました。疲れていますが聞き過ごせませんでした。

     「内視鏡検診では撮影枚数が60枚まで、そして生検するのは対象者の7%まで」と言う決まりを作っていて、それを実施している医療機関に課しているらしい。「決まりを破れば、検診代を払わない」そうだ。ピロリ菌はチェックしないらしい。そして、検査時間は経ったの5分だそうだ。
    演者はしきりにコストと画一化に言及した。そして、生検は、内視鏡診断の放棄だとまで言い切った 。だから7%以上の患者さんに生検をするのを、許さんということらしい。
    しかし、経験から言って、この内容と心構えでは小さな癌を見落とすだろう。検診を行なっている先生の技量向上も難しいだろう。見落としで訴えられる危険性も高い。
    時間とコストが足らないなら ピロリ菌の感染の既往がなくて、かつ、慢性胃炎のない ベリーローリスクの方々の内視鏡胃癌検診をやめればいいのではないか?。残ったハイリスク群でしっかりと時間と手間をかけて見落としがないようにすべきだ。
   ピロリ菌と慢性胃炎の進行程度をチェックせずに 全例を内視鏡検診の対象者にしているのは効率が悪い。
    内視鏡検診の実態がコストの関係でお粗末にならざるを得ないのであれば 全例内視鏡胃癌検診ではなく、ABC検診の方がいいでしょう。

   



ニューヨーク 行政府の強力 禁煙広告

 タバコの健康被害は 強烈だ。私も長年 内科医として タバコにやられた多くの患者を見て来た。つい先日もタバコと酒で、50才で進行食道がんになった患者さんが、やって来た。物が詰まって、食べられない。内視鏡で拡げて ステント入れてなんとか 食べられるようになった。タバコを吸わなければ、こんなことにはならなかった。

 今回のアメリカ旅行で、一番びっくりしたのは、地下鉄にあったこの広告
行政府のこの姿勢を日本も見習いたい

ニューヨークの禁煙ポスター2



Smoking is an addiction that is eating away at your brain
タバコは、あなたの脳に侵食する中毒です

Medicaid and your health care provider can help you quit
地方自治体や保険組合は、あなたの禁煙を助けます

New York State Department of Health
ニューヨーク州厚生局

  タバコはさきの食道癌だけでなく、肺がん、喉頭がん、咽頭癌、口腔癌、胃癌、膵臓がんなどなどの各種癌の原因となる。また、肺気腫、慢性気管支炎など呼吸器系にも深刻な障害を引き起こす。さらに、心臓にも悪影響があり、心筋梗塞や動脈硬化の増悪因子でもある。タバコなくなれば、医療費が15%下がるという推計もある。
  今、日本は2020年問題を抱えている。団塊の世代の後期高齢世代突入で、2020年から、健康を維持するお金が足らなくなる。

  タバコに今よりも多く課税して、価格を3倍にして、年間約6兆円の財源を生んで、赤字で苦しんでいる保険組合や自治体に分け与えるべきだ。アメリカや中国、それに多くのヨーロッパ諸国はすでにこのような政策をとっている。日本も、この政策を実行してこそ、先進国というものでしょう。

 日本の政治家の中にはタバコを吸っている人が多い。特に、ストレスを抱える出来る政治家はタバコを吸う傾向がある。今、厚労省は塩崎大臣のもと、オリンピックを控えて、分煙活動に一生懸命になっている。素晴らしいことだが、一部の愛煙政治家は反対して、厚労省は苦戦しているようだ。残念なことである。

 日本の行政府もタバコの害とタバコのやめ方をしっかりと国民に伝えるために、地下鉄やバス、鉄道など公共機関に広告を出すべきではないでしょうか?!






シカゴDDW2017に参加

 シカゴで開かれているアメリカ消化器病週間に来て 日本では聴けないような技術や研究を勉強しています。今回は内視鏡を始めた長男と一緒に来ています。アメリカでもESDが広く始まっているようですが、時代はESDからEFTR(内視鏡的全層切除術)と動いているようです。

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 アフリカやアジアの開発と途上国では、B型肝炎が、かつての日本のように蔓延しています。B型肝炎ワクチンは織田敏次教授が40年前に開発しました。開発に成功した時の先生の高揚した講義を思い出しました。
 これらの国々のB型肝炎の撲滅に貢献することは日本の責務だと思います。



また、lumen-apposing-stentを用いた、胆のうと小腸、小腸と胃の吻合術はすごいと思いました。

ニューヨーク ワールドトレイドセンター 復興!

 明後日からシカゴで始まるアメリカ消化器病学会に参加しに アメリカに来ています。今日はニューヨークに立ち寄りました。

2001年9月11日 オサマビンラディンのグループが飛行機✈️を乗っ取ってワールドトレイドセンターのツインビルに突っ込んで、 二つのビルは火災を起こして崩れ落ちました。大勢のアメリカ人が死んで、その後アフガニスタン パキスタン イラク シリアとアラブの戦乱が続くことになりました。10年前に来たときは、まだまだ、跡地は荒れていましたが、今日来てみると 立派に 復興していました。これから、展望台に登ってみます。
   今日のニューヨークは素晴らしい天気です。

ラジオNIKKEI「医学講座」に出演 テーマ 大腸内視鏡による前がん病変からの治療


本日(2017年4月27日) 午後8:40-9:00に ラジオNIKKEI「医学講座」で放送した内容です

medical.radionikkei.jp/premium/ から入ってお聞きください


   こんばんは、田渕正文です。

本日、私に与えられたテーマは、「大腸内視鏡による前がん病変からの治療」です。

まず、本題に入る前に、すこし、自己紹介をしたいと思います。私、田渕正文は、1984年に東京大学を卒業して、医師免許試験に通り、内科系研修医としてスタートしました。1986年には東大内科に入局して消化器内科グループに入りました。そして、1986年から約30年間、大腸内視鏡診療を行ってきました。これまで、約5万例の大腸内視鏡検査を行い、昨日までで約168000個の大腸病変を切除しました。1991年から、中目黒消化器クリニックの院長を務める一方、東京大学医学部腫瘍外科の講師を1996年から17年、獨協大学消化器内科教授を2015年から2年にわたって務めて来ました。
  業績としては、無痛の水浸下大腸内視鏡挿入法の開発、世界初の臨床使用できる拡大電子内視鏡の開発、大腸腫瘍のピットパターン診断法の開発、EMRの大腸への応用、平坦陥凹型大腸腫瘍を発見と臨床病理学的特徴の解析、内視鏡による腸管縫合術の世界初の成功、拡大内視鏡による核パターン診断法の開発、内視鏡的全層性消化管切除術、飲まない腸管洗浄法などなど、いろいろとあります。

中でも、今回のテーマとの関連としては、「平坦陥凹型大腸腫瘍は、Kras変異がない」ということを世界で初めて明らかにして、1994gutに論文を載せたことでしょうか。以上のような経歴ですので、今回のテーマ「大腸内視鏡による前がん病変からの治療」について、最新のことも含めて、皆様のお役に立つお話しができるものと思います。

さて、そろそろ、本題にはいって行きたいと思います。大腸がんはどのようにして、正常上皮から発生してくるのでしょうか?それは、がん遺伝子の変異により、起こってきます。2017年現在、がん遺伝子の変異のルートは、大きく3つ知られています。

大腸癌発生遺伝子メカニズム
 

第一のルートは、まずAPC遺伝子やβカテニン関連遺伝子の異常が起こって、過形成結節となり、次にKras遺伝子の異常がおこり、隆起型の腺腫となり、最後にp53関連遺伝子の異常が起こって、隆起型の早期癌となるものです。このルートは1983年にVOGEL steinらによって提唱されました。いわゆる、隆起型ルートです。

第二のルートは、まず、APC遺伝子やβカテニン関連遺伝子の異常が起こって、過形成結節となるところまでは、同じですが、次に変異するのは、krasではなく、EGFR関連遺伝子です。そのEGFR関連変異で、平坦陥凹型腺腫になります。そして、最後にp53関連遺伝子が変異して、平坦陥凹型大腸癌になります。これがいわゆる平坦陥凹型ルートです。先ほども言いましたように、1994年に私が世界で初めて提唱したルートです。

3のルートは、SSAPルートです。これもまた、APC遺伝子やβカテニン関連遺伝子の異常が起こって、過形成結節となるところまでは、同じですが、次に変異するのは、krasでもなく、EGFR関連でもなく、変異するのはBrafです。Brafが変異すると、化生性ポリープになります。さらに何らかの遺伝子の変異が重なり起こって、SSAPになり、さらに癌に進展していきます。この辺りは、まだ十分解明されていません。しかし、ここ10年くらい、研究が盛んに行われていますので、近い将来わからないこともわかってくるでしょう。

ところで、私たちが提唱した第二の平坦陥凹型ルートは、アメリカではなかなか認められませんでした。1994年に載った雑誌はGUT、ヨーロッパ最高の消化器病雑誌です。アメリカではありません。アメリカの先生方は、平坦型陥凹型の病変が見つけられず、その存在を強く疑っていたのです。私たちの研究成果は、すぐには世界で認められなかったのです。

ところが、その12年後、2006年にセツキシマブ(商品名アービタックス)という抗EGFR抗体薬が、進行大腸癌の約半数に効果があるがわかりました。解析してみると、効果があったのは、すべて、Kras陰性でした。この事実が判明して、Krasが変異するVogelSteinルート以外の大腸がんルートが存在することに、アメリカの先生方は気がついたのです。2006年ごろのGastro Enterologyというアメリカの雑誌に、editorが、「昔、日本人が提唱していた、平坦陥凹型ルートは確かに存在していた。」と書きました。私たちの先駆的な業績は発表後12年を経て、やっと世界で認められたのでした。

さて、第3のルートが見つかったのも、この抗EGFR抗体薬、セツキシマブ(アービタックス)やパニツムマブ(ベクティヴィックス)がきっかけでした。K-ras陰性群の中にも、これらの抗EGFR抗体が効かない一群があり、それらを解析すると、Brafが変異していたということがわかったのです。化生性ポリープと言えば、かつては非腫瘍性ポリープに分類されていて、取らなくてもいいと言われていたのですが、この研究が明らかになってからは、Braf変異のある化生性ポリープは釣るべきだという意見が強くなっていて、私もそう考えています。

ところで、話がそれますが、皆さんは、過形成ポリープ・過形成結節、化生性ポリープの違いをご存知でしょうか?これまで、これらの病変は非腫瘍と判断されていたので、軽く考えてきた方も多いと思いますので、ちょっと整理しておきたいと思います。

過形成ポリープという範疇には、過形成結節と化生性ポリープが含まれます。過形成結節は、腺管の内部の腺管細胞が、ストレートに並び鋸歯状に波打っていないもの、化生性ポリープは腺管の内部の腺管細胞が、鋸歯状に波打っているものです。この鋸歯状の変化は、拡大内視鏡で明瞭に観察できます。ですから、過形成ポリープだから、取らなくていいということではなくなっていますので、ご注意ください。拡大観察して鋸歯状変化が認められて、化生性ポリープと判断されたら、取るべきなのです。

さて、進行大腸がんに至るルートの割合について述べてみたいと思います。第一の隆起型ルートが進行大腸がんの約45%、第二の平坦陥凹型ルートが約45%、第三のSSAPルートが約10%です。

 つぎに、これら3ルートの臨床的特徴について、述べたいと思います。

 隆起型ルートに比べて、平坦陥凹型ルートは、大変早く進展します。約5倍のスピードでsm浸潤します。隆起型ルートでは、がん化した腫瘍が、smに浸潤する大きさは平均12.5mmですが、平坦陥凹型ルートでは、平均7.5mmです。SSAPルートでは、sm浸潤は平均20mm以上です。

また、腺腫はどれくらいの確率で癌化してくるのでしょうか?なかなか難しい課題なのでが、1996年に「胃と腸」という雑誌で、述べたように、5mm未満の腺腫は年間約1.3%ぐらいのがん化率ではないかと推計しています。また、粘膜内大腸腫瘍の発育スピードは腺腫では概ね年に1ミリ、がん化すると月に1ミリ大きくなりました。

 ところで、5mm未満のポリープは腺腫でも取らなくてもいいという意見が大腸ポリープ取り扱いのガイドラインに書いてありますが、実は正確に言うと、隆起型ルートの腺腫についての話なのです。良く読むと、ガイドラインにちゃんと書いてあります。

平坦陥凹型ルートでは、7.5mmがsm浸潤平均サイズなのですから、5mmや4mmでもsm浸潤することは稀ならずあるので、5mm未満は取らなくてもいいと言うのは平坦陥凹型腫瘍では明らかに間違っているのです。「5mm未満は取らなくてもいい」と主張する先生方も、ピットパターンを拡大内視鏡でしっかりと見て、平坦陥凹型と隆起型を鑑別して、平坦陥凹型なら5mm未満でも切除すべきと述べています。また、隆起型の微小腺腫はすぐには取らなくてもいいが経過観察は必要であるとも述べていますので、注意してください。

私個人としては、隆起型であろうと腺腫なら切除すべきと考えていますが、ハイボリュームセンターなどの時間のひっ迫している施設では、いかに効率良くするかということから、遺憾なことに、このような手抜きともいうべき取り扱い方を推奨しています。このような手抜きを推奨しているのは、恥ずかしながら、日本だけで外国にはありません。   

取るべき対象について、これまで述べて来ました。ピットパターンについて詳細に述べるべきでしょうが、今日は時間の都合もあり、割愛します。

次に、取り方について、少し述べておきたいと思います。従来のスネアによる通電切除とホットバイオプシ―、EMRに加えて、ESDやコールドスネア法や、鉗子による全切除などの切除方法が最近加わりました。ESDは、大きな病変が遺残なく切除できることが特徴です。しかし、難しい手技なので、修練が必要です。コールドスネア法やコールド鉗子法は、穿孔や後出血のリスクが激減します。また、クリップ縫縮による穿孔や出血のリスク回避も有効です。これらの詳細については、ラジオなので割愛します。

さて、大腸内視鏡による前癌性病変切除の臨床的効果について、述べたいと思います。2009年に、私自身のデータをまとめたところ、腺腫以上の病変をすべて切除してクリーンコロンにして、以後定期的に1ないし3年に1回の定期的な切除を繰り返した場合、3万人年にわたって進行大腸癌が一つもできませんでした。1000人を30年にわたって見ても、一つも大腸癌が出なかったという意味です。

私の施設ばかりでなく、同様の報告が多数あります。大腸内視鏡で前がん病変をすべて取ることは、がん予防には極めて効果があるといえます。

食事の欧米化、油脂の摂取量の増加に伴い、わが国では、大腸癌がうなぎ上りに増えています。大腸がんの罹患数は、今や年間約20万人、死亡数は約5万人です。大腸癌を予防することは、日本にとって、大きな課題です。

ステージ4の進行大腸がんは30年前、1年以内に死んでいました。先に述べたセツキシマブ(アービタックス)や、パニツムマブ(ベクティヴィックス)、ベバシズマブ(アバスチン)のなどなどの分子標的薬剤の開発により、大腸がんの生存期間は大幅に改善されて、同様の進行大腸がんでも平均4-5年生きられるようになりました。これは、大変素晴らしいことなのですが、反面、分子標的薬剤は高価なので、医療費が高騰していることも否めません。さらに、これらの薬で100%完治できるわけでもありません。やはり、今でも、前癌性病変からの早期治療の臨床的効果は抗ガン剤に比べてはるかに安価で、効果があります。

 ところで、視聴者の皆さん、この20年アメリカでは、大腸癌の発生数、死亡数ともに半減したことをご存知だったでしょうか?30年前、大腸がんと言えばアメリカということでしたが、アメリカは大腸がんを克服しているのです。アメリカでは、大腸がんのことをself-dependent-diseaseと呼びます。「自分で気をつけて、内視鏡を行って、大腸ポリープを取っていれば、がんにならない、だから、自分さえ気をつければ、ならずに済むのが大腸がんだ」ということなのです。進行癌になると年間1500万円程度の診療費がかかり5年ほど続いて、結局お亡くなり死亡保険金も出すというコースは、保険会社にとって大変な赤字負担になるのです。ですから、アメリカの保険会社は、加入者に3ないし5年に一度の大腸内視鏡検診と、ポリープ切除を義務付けているのです。

その結果、対象年齢のなんと75%の人が大腸内視鏡検診を受けてポリープを取っているのです。そのため、大腸癌の罹患率、死亡率ともに、この20年で劇的に下がったのです。

かたや、日本ではこの20年で、罹患数は8万から20万に、死亡者数は4万から5万になりました。大腸内視鏡による前がん病変の切除は、大腸癌予防に極めて有効なのに、わが国では、この30年間、大腸のポリープ切除は、冷遇され続けています。

1992年の保険改訂では、大腸ポリープ切除は9000点でしたが、以降、下がりっぱなしです。2016年の保険改訂では、5000点と、ほぼ半減しています。これほどのがん予防効果があるのに、正しく評価されていません。また、前癌性病変を1個取っても10個取っても同じ値段なのも問題です。1個につきいくらとして、正しいインセンティブを医療機関に提示する必要があるでしょう。さらに、ESDは診療所では保険で行えず病院のみで認められています。私を含め、病院で活躍した内視鏡医が数多く開業している現状を考えると、診慮所でもESDの保険適用はみとめるべきではないでしょうか

 2025年問題を前にして、医療費の高騰が懸念されています。うなぎのぼりに増える大腸癌を予防することは、単に患者の健康というだけでなく、医療費削減の面からも喫緊の課題です。大腸内視鏡による前がん病変の切除は、大腸がん予防に大変な効果があり、海の向こうのアメリカでは大腸がん予防に大変な成果を上げ、保険会社を潤しています。日本でも、大腸内視鏡による前がん病変の切除の価値を正しく評価して、大腸がんの予防がきちんとできるように制度設計をするべきではないでしょうか。

ラジオNIKKEI医学講座の収録をして来ました

昨日 日本医師会の依頼で、ラジオNIKKEI医学講座の収録をして来ました
テーマは 「大腸内視鏡による前がん病変からの治療」でした。今月27日の午後8:40-9:00 にラジオNIKKEIで放映されます。ぜひお聞きください。
 ところで、スタジオは 虎ノ門の交差点を南へ少し下ったところにありました。
 収録後、担当のプロデューサー大宮杜喜子さんから ご自身が事務局長を務めるNPO法人 医師と団塊シニアの会への入会を勧められました。
 医学会の錚々たる面々の名簿を見せられて、生き生きとした超高齢化社会を築くという趣旨にも賛同して 2000円払って入会しました。同期の江藤先生、大江先生の名前もありました。
 
 
 会員登録と会費納入のお願いの一文の中に「二人に一人が癌になりそのうち三人に一人が亡くなると言われている現在、このことは癌の専門家でも如何ともしがたいことです。」とありましたが、「そんなことはない」と思います。がん予防の正しい方策を取れば、がんの発生は、半分以下になると思います。拙書「ガンでしなないために」を差し上げておきました。

この10年のがんの罹患率増加、日本はワースト5入

2005-2015癌罹患率国際比較
この10年で
がんの罹患数が、20%以上増えたのは、フランス、
イタリア、グルジア、ベラルーシ、日本でした。
日本はワースト5入りです。
日本のがん対策がこの10年間違えてきた
結果が如実に現れている。
がん予防政策の促進が我が国にとっては急務である。 

あけましておめでとうございます

    あけましておめでとうございます🎍。皆様のご健康とご繁栄を心よりお祈り申し上げます。本年もよろしくお願い申し上げます。
   今年は、晴天の元日でした🌅。家族と浅草寺に初詣に行って来ました⛩。

参道の縁起のお飾りが日光に照らされて、とても綺麗でした。

大勢の参拝者で例年どおり混雑していました。 
   日本の平和と繁栄  国民の健康  公正な政治   そして、家族の安全と健康、心願成就をお祈りして来ました。
     今年もよろしくお願いいたします
たぶち正文

2016年を振り返って 医学医療編 進行胃がん(MP)の内視鏡治療に成功

 今年一年を振り返ると、医学医療の分野では、今年も「がん」と闘った一年だった。内視鏡による普通のポリープ切除以外にも、EMRやESD、その他FTR(消化管全層切除術)を行った。緊急出血の止血や、異物除去、術後狭窄の拡張、ステント挿入なども行った。他の医療機関では治療出来ないといわれて紹介されてきた難しい症例もあり、ぎりぎりの内視鏡手術を行ったこともあったが、なんとか重篤な合併症を起こさずに、患者さんを救い続けられたことを神様に感謝したい。
 なかでもとりわけ、今年もっとも印象的だったのは、MP(固有筋層)まで浸潤した胃癌を内視鏡で治療した症例だ。姑息的内視鏡治療が奏効したのである。ちょうど、京都3区の衆議院議員補選、選挙運動開始の直前だったので、なおさら、印象深い。
 症例は、70歳代の男性で、他に重篤な疾患があり、本来なら、開腹手術するところだったが、それができない。しかし、癌からは血がにじみ出続けていて、貧血が進行している。なんとかしなければならない。幸い、PETとEUSで転移がなさそうだったので、迷った挙句、ESD+αで進行癌の内視鏡的局所切除を試みて、幸いにも成功した。

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治療前

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治療後6カ月

 進行胃がんを内視鏡で治療することなど、原則適応外であるが、本例のような合併症がある症例については、サルベージ治療の選択肢の一つとして、ありうると考える。
 今年9月の東大医学部の同期会で、ある同期生が「がん撲滅」なんて出来るわけがないと言った。確かに、ある意味その通りであるが、今の科学技術を適用すれば減らすことはできる。本例もピロリ菌陽性、10年前にピロリ菌を退治していれば、こんな苦労はしなかったでしょう。
 来年も、自分やスタッフの健康に留意して、最先端の科学技術を情熱をもって提供し続けたい。

ところで、今年の中盤から、地方自治体が運営する国民保険の査定が尋常でなく、大変厳しいものになっている。赤字であるからといって、調べもせずに医学的不適当ということで無茶な査定を続けるのは、法の支配する国の公的機関の所業としては大変遺憾なものである。おおいに懸念している。(ちなみに会社が運営する社会保険の査定は変わっていない)
 


2016年を振り返って 政治編

 今年一年、薬を飲みながらも、健康に恵まれて、活動できたことを感謝しています。
 今年の一番出来事は、今春、京都3区の衆議院議員補欠選挙に立候補したことでした。負けて残念でしたが、いろいろと不利な条件のなかでの戦いでしたので、それなりに善戦したと思っています。たとえば、無所属の立候補者はテレビでの演説の機会が与えられません。私の「がん撲滅」「健康を国家戦略に」のスローガンは、良くよく説明しないと、社会にとってどのくらい大事かわかりにくいものです。
 オプジーボをはじめとした高額な分子標的薬剤が、各種疾患治療の柱として数多くつかわれるようになって、今年、医療費は年間四十兆円をこえて、四十四兆円に跳ね上がっています。今年の後半、オプジーボの高価格が社会問題としてマスコミに取り上げられました。そのときでしたら、私の主張ももっと浸透していたかもしれません。
 「がん」や「健康」はお年寄りだけでなく、若い人たちにも本当は切実な問題なのです。政治が間違えば、助かる「命」も助からず、失わなくていい「健康」も失ってしまします。しかし、そればかりではありません。払わなくてもいい「お金」も支払うはめになるのです。地方自治体は、国民健康保険の運営をしてますが、今年は、医療費の増加で相当苦しんでいます。
  国民の健康と経済、生活を考えれば、いまこそ、効果のある健康政策が求められている・・・・・来年も頑張ります。
 
がん撲滅ロゴマーク

広島訪問

今日は、内科学会のウィルス講演会で 広島まで出かけて来ました。エイズをはじめ SFTSV、エボラ、ジカ、MERS、新型インフルエンザなどなど。ほんとに 嫌なウィルスが、何種類もあるものです。昼休みに平和公園にいって、原爆に倒れた方々の慰霊と鎮魂 そして 恒久平和をお祈りして来ました。

UEGWレポート パンは腸に悪い?!

去年の欧州消化器病週間では 乳化剤が 腸の表面のぬるぬるシールドを 壊して 腸に慢性の炎症を引き起こすことが話題になっていました。乳化剤は 加工食品のほとんどに入って、中でもパンにも結構入っていて 乳化剤の入ったパンをやめて ご飯にしましょうと ちょっと前のブログに書きました。
  今年の注目セッションでも、小麦(パン)が話題に上っていました。小麦には、グルテンが入っていて、白人の数パーセントの人たちには、グルテンに対して遅延型のアレルギーがあることは、よく知られています。(日本人には遅延型のグルテンアレルギーはありません) 
今回の注目セッションで言われていたのは、このグルテンではなくて、パンに含まれているATI(アミラーゼ-トリプシン阻害物質)です。このATIは食べたものの分解を妨げて、食物アレルギーを起こしやすくするのだそうです。このATIは煮ても焼いても失活しないのだそうです。
   やっぱり、腸にはお米がいいんですね〜


UEGW2016に参加

UEGWに参加するため、はるばるオーストリアのウィーンまでやって来ました。アメリカでは 売れない フジフィルムのBLI (blue laser imaging)が ヨーロッパでは 販売されています。アメリカではblue laser の生体への影響に関して 基礎的データがないとの理由で販売許可が出なかったそうです。
今年は、どんな潮流があるか?明日から サイエンスセッションに参加します。

エジプトで 日本人は人気あり

  何十回も海外旅行してきたが、今回のカイロでは特別のことがあった。観光でカイロ市内を回っていると 見知らぬエジプト人が、英語は話せるかと聞いてくる。話せるよと答えると 次には国籍は?と聞いてくる。日本と答えると、じゃあ一緒に写真を撮ってくれと頼んでくるのだ。一人だけでなく4人も別々の場所で。どういう意味か最初は面食らったが、彼らは日本人と一緒に写真が撮りたいということだった。びっくりした。
   また、町を馬車で走っていると学校帰りの30人くらいの子供達から英語でこんにちはと一斉に声をかけられた。アッサラーム アライクム(アラビア語でこんにちはの意味)と答えるとわーと歓声が上がった。エジプト人は親日的で、うれしい限りだ。
   観光立国 エジプトは治安が悪いとのことで観光が激減しているが、実際に来てみると観光地には、多くの警備員がいて、大丈夫だった。

乳化剤は 腸のバリアを破壊する

   今年も、秋の学会シーズンが巡って来ました。
  去年のヨーロッパ消化器病週間のメインセッションで話題になったのが、「乳化剤の腸への悪影響」である。
   乳化剤とは、親水性の部分と疎水性の部分を持つ分子で、水と油を混ぜ合わせる働きがある。簡単に言うと石鹸みたいなものである。加工食品をツルツルにして 見た目新しく見えるように使われている。加工食品の殆どに入っている。
   一方、腸の表面には、ぬるぬるとした薄い粘液層がある。生体はそこにIgAを用いて いい細菌をトラップして 腸の細胞を守っている。薄い粘液層は、いわば、地球を守るオゾン層とか SF映画のミサイルを防ぐシールド バリアみたいなものである。
   問題は、このバリアが、乳化剤で薄くなること。口に入れる乳化剤が多いと、この大切なぬるぬるバリアがなくなってしまう。結果、腸には潰瘍ができて、慢性炎症となる。
   学会では、以上のような内容の実験結果が丁寧に議論されていた。簡単に言うと加工食品を食べると腸の病気が増えるというわけだ。
    ウィキペディアで、乳化剤の含まれている食品を調べてみると パン クリーム アイスクリーム ホイップクリーム 乳製品  ちくわ かまぼこ 豆腐 ソーセージ うどん マヨネーズ などなど、何にどれくらい入って入れているかは、書いてなかったが、実際には、加工食品の殆どに 乳化剤の表示がある。
   内視鏡を長年していて、近年、 終末回腸に小さな潰瘍を見つける頻度が高くなってきて、どうしてだろうと思っていた。10人に一人ぐらい終末回腸に潰瘍があるのだ。これだったのかもしれない。またいま 日本では 潰瘍性大腸炎やクローン病などの慢性の腸の病気がうなぎのぼりに増えている。これもまた、乳化剤のせいなのかもしれない。
   テレビを見ていると 腸を守るには、いい腸内細菌をたくさん取れ取れと加工食品業者が宣伝しているが、本当に大事なのは、乳化剤を避けることのようだ。
ということで、私のお勧めは、パンではなくて、ごはん。加工食品ではなくて、原材料を買ってその場で調理したものを食べること。少ない人数の食事を毎日原材料から作り続けるのは大変だから、核家族よりも大家族。そういえば、子育ても核家族より大家族の方が楽だ。

健康格差 秋田の胃がんについて

健康格差という番組がいま放送されています。専門家の目から見るとハテナのところがありました。胃がんの原因は、塩分でなくピロリ菌です。秋田は年齢調整死亡率は41人/10万人だが、同じ塩分好きの東北の宮城は25人でした。青森 岩手 山形も高めですが、その他の地方とそんなに変わりません。この20年前後のピロリ菌への取り組みついて、比較データが欲しいところです。どの県でも胃がんはここ20年大きく減っています。

オリンピック・パラリンピック成功に向けて~国と都の連携、その方策と課題

東京オリンピック・パラリンピック成功とは何か、考えてみたい。なぜなら、成功の意味を明確にしないまま、国と都の連携について語ることはできない。理念を統一することが、連携の基本である。

オリンピックは一八九六年、クーベルタン伯爵が提唱した、古代ギリシャで行われていた平和の祭典にちなんで、近代の世界平和を目的とした祭典である。争いがある中でも、「互いの命の輝きに接し、理解し、讃え、尊重し合って、平和を追求する。」まさに、世界平和の追求が本来の理念である。

今日の国際社会においても、北朝鮮の核、ISISのテロなど、平和を揺るがす大問題がある。日本においても、中国との尖閣問題、ロシアとの北方領土の問題など、対応次第によっては平和が崩れる事案がある。これらの問題は、「互いに人として接し合い、語り合い、競い合い、互いの命の輝きを見つめあって、理解すること」が解決の基礎となる。平和の祭典オリンピックは今日においても、大変意義深い。

また、このような伝統的な「平和な理念」に加えて、今日的な意義も大きい。オリンピックでは世界の人が日本に注目する。観光立国を目指す日本にとっては、その経済的効果は計り知れない。また、もう一つ、オリンピック東京誘致に成功したとき、国民が感じたのは「わくわく」感である。長い不況に苦しんだ閉塞感を打ち破るインパクトがあった。「明日への希望を国民の心に打ち込むこと」は、まさに、今の日本の政治に求められていることである。

以上のような意義を考えると、「利権汚職」とか「手抜き工事」とか、「盗作デザイン」などは絶対駄目である。国民の心が死んでしまう。不正を排除して、手順も結果もわくわくするような美しさで進めなければならない。世界平和と日本発揚の理念に燃え上がれば、国と都、必ずや一致団結するはずだ。以上

 ちなみに、7月末の都知事選挙で小池先生が当選して、東京10区の補選が行われる。10月11日告示、10月23日投票。自民党は公募を選んだ。若狭先生を候補に据えるための公募と予想されている。公募には論文があり、そのテーマは「~オリンピック・パラリンピック成功に向けて~国と都の連携、その方策と課題」というもの。

 私としては、東京都、政府、与党一丸となって、世界平和と日本発揚のために、素晴らしいオリンピックを開いてもらいたいと考えている。

 

NHK杯戦 船江5段対千田5段を観戦 5六桂では1五歩の攻め合いで先手有利だったのでは?

途中まで激戦だったが、1六歩を無駄手にした先手が負けた。こんちゃんと検討してみた結果、1五歩の攻め合いが有力でした。

大きくなった杉の宿、東大将棋部OB会に参加

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20日21日と東大将棋部のOB会に参加。OB15-16名、現役生15-16名参加。2勝2敗でまあまあでした

場所は湯河原、杉の宿。「杉の宿」・・・?!そんなみすぼらしいところでするの?。私の記憶では、杉の宿は、バラック風の宿で、100平米ぐらいの対局場兼食堂と100平米くらいの簡易宿泊施設に部員が雑魚寝という大変みすぼらしいところ・・・。

しかし、昨日、到着してみると、杉の宿は、「鉄筋4階建ての大きなビル」であった。しかも、鉄筋4階建てエレベーター付きの新館と一回り小さい鉄筋4階建ての旧館と大昔のみすぼらしい一階建ての旧旧館。私が記憶していたのは、そのみすぼらしい旧旧館だった。きくと、平成6-8年頃と平成13-14年頃に鉄筋建てを建築したそうだ。
平成の世、いろんなものが、すたれたり、起こったりする中で、杉の宿はまさに興っていたのである。
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将棋部・囲碁部。麻雀、チェスなどの合宿に特化した、旅館を作ることで、ニッチな需要を掘り起こし、厳しい平成の旅館生き残り競争に勝利をおさめていたのである。杉の宿では、多くの高校や大学の将棋部や囲碁部の合宿が行われていた。

しきりに感心していたところ、一層広くなった一階の食堂兼道場の壁に、張られていた色紙に驚いた。
27年前の東大将棋部の合宿の寄せ書きが飾られていたのである。
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確かに、27年前、みすぼらしい旧旧館に来ていたのである。

地方創成のヒントがここにもあるとおもう。ニッチな需要を掘り起こして、効率のよいサービスを提供する。
地方創成予算1000億円のうち、まだ800億の来年度予算がまだ募集中らしい。


たぶち正文講演会にご参加いただきありがとうございました。

本日の銀座の講演会には、約100名の方が集まってくださいました。講演では、がんの死亡率が他の疾患に比較して、ますます増えている日本の現況、大腸がんの問題、タバコの問題、高額抗がん剤(分子標的薬剤)の問題、いまの日本が直面している様々な医療問題について解説を加えて、日本人を守るための解決策とがん予防11カ条、タブチノミクスについて、約1時間、話しました。私がこれまで体験してきた苦悩と決断についても語りました。皆さんには賛同していただき、最後は、万歳三唱でお開きとなりました。
きょうは都知事選の投票日で、小池さんが290万票で、増田さんの178万票、鳥越さんの134万票を圧倒しました。新しい風が吹き始めたようです。
ピアニストの中村紘子さんが先日、大腸がんでお亡くなりになりましたが、また、今日、九重親方、千代の富士関が膵臓癌でお亡くなりになりました。膵臓癌は死亡率が高く、今後どう予防するか?これからの課題です。
中村紘子大腸がんの問題
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